林伸一郎

林 伸一郎

1950年（昭和25年）9月25日にこの世に生を受けた林伸一郎氏は、高知県高知市の出身です。長年にわたり、関西を代表する放送局である朝日放送（ABC）において、アナウンサーとしてのキャリアを築きました。

人物とその交流

林氏は学生時代から放送の世界に親しみ、大学の放送部では後に歌手やタレントとして一世を風靡することになる、やしきたかじん氏と同期として活動を共にしました。大学卒業後、林氏が朝日放送のアナウンサーとして歩み始めてからも、たかじん氏との友人関係は続き、その交流は深まりました。単なる旧知の仲に留まらず、二人の関係性は仕事の場面でも交錯します。特に記憶に残る出来事として、2003年4月30日に毎日放送で放送されたたかじん氏の冠番組「たかじんONE MAN」が挙げられます。この番組内の人気コーナーであった「対面ショー」にて、林氏は当時所属していた朝日放送の垣根を越え、毎日放送のスタジオに赴いてたかじん氏と共演を果たしました。これは、長年にわたる両氏の信頼関係と、放送業界における特異な交流を示すエピソードとして語り継がれています。

主な出演番組

朝日放送のアナウンサーとして、林氏はテレビとラジオの両媒体で、多種多様な番組を担当しました。報道、情報、エンターテインメントといった幅広いジャンルで、安定した語り口と親しみやすい人柄で視聴者やリスナーに親しまれました。

テレビ

テレビ番組では、報道や情報ワイドショーといった生活に密着した分野から、バラエティまで幅広く関わりました。若者向けのプログラム「ヤングプラザ」では、番組の進行役としてスタジオを仕切りました。また、局の顔ともいえる番組の一つ「こちらABCです」では、初代の司会者として番組の礎を築く重要な役割を担いました。これらの番組以外にも、林氏は数多くのテレビ番組に出演し、その存在感を示しました。

ラジオ

ラジオの世界でも、林氏はリスナーに長年愛されるパーソナリティとして活躍しました。深夜放送の代表格であり、若者文化を牽引した人気番組「ABCヤングリクエスト」では、日曜深夜と木曜のパーソナリティを担当し、多くのリスナーの夜に寄り添いました。1996年度には、懐かしいメロディに乗せて送る「日曜なつメロ大行進」を担当し、音楽ファンを楽しませました。さらに、土曜日の朝を彩るワイド番組「林と鈴木・今日は土曜日」では、パートナーである鈴木美智子氏と共に、週末の始まりにふさわしい軽快なトークを繰り広げ、番組を盛り上げました。

アナウンサーとしてのキャリアを通じて、林伸一郎氏は朝日放送の様々な番組で重要な役割を果たし、その声と姿は多くの人々の記憶に残っています。彼の活動は、朝日放送のアナウンサーの歴史の一部として語られるでしょう。

関連項目

朝日放送のアナウンサー一覧
朝日放送ラジオ
* 朝日放送テレビ

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