林俊行

林 俊行（はやし としゆき）氏は、1963年（昭和38年）6月5日に愛知県で生まれました。日本の建設・国土交通分野における重要な官僚の一人です。

東京大学法学部で学び、1988年（昭和63年）に卒業後、当時の建設省へ入省しました。以来、多岐にわたる部署でそのキャリアを重ねることとなります。

建設省及び後に再編された国土交通省においては、住宅局総務課の企画官として政策の企画立案に携わったのをはじめ、大臣官房参事官として国際建設市場に関する業務を担当しました。また、省の顔ともいえる広報課長を務めた経験も有しています。

内閣府においては、政策統括官（防災担当）付の参事官として、防災分野の総括に深く関与しました。国土交通省に戻ってからは、省の中枢である大臣官房総務課の課長を務め、組織運営の要を担いました。

さらに、水管理・国土保全局においては次長として、日本の水資源管理や国土保全に関する重要な政策・事業の推進に貢献しました。キャリアの初期には、建設省での先輩にあたる増田寛也氏が総務大臣を務めていた際に、その秘書官を務めた時期もありました。

近年においては、2019年（令和元年）7月9日付で国土交通省大臣官房の建設流通政策審議官に就任し、建設産業や不動産市場の整備に関する政策を担当しました。その後、2020年（令和2年）1月5日には日本郵政へ出向し、常務執行役として新たな分野での経験を積みました。

2021年（令和3年）7月1日には復興庁に移り、統括官として東日本大震災からの復興業務を統括する重責を担いました。そして、2022年（令和4年）6月28日には、国土交通省の最高位ポストの一つである国土交通審議官に就任しました。

国土交通審議官としては、特に国土形成計画の策定において中心的な役割を果たしました。この計画策定に関連したインタビューでは、変化する社会情勢を踏まえ、二地域居住や多地域居住といった新しいライフスタイルへの取り組みを推進していく考えを示しており、将来の国土のあり方に対する明確なビジョンを示しました。2023年（令和5年）7月11日をもって、国土交通審議官を辞任し、官僚としてのキャリアを終えました。

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