林宏司

林宏司：日本のテレビドラマ界を牽引する脚本家

林宏司（1965年生まれ）は、日本のテレビドラマ界を代表する脚本家の一人です。京都市伏見区で生まれ、伏見稲荷大社のそばにある材木問屋の家で育ちました。幼い頃から物語に触れる機会が多く、山田太一脚本のテレビドラマ『男たちの旅路』に感銘を受けたことが、脚本家を志すきっかけになったと言います。

脚本家への道のり

高校卒業後、関西学院大学社会学部に進学。大学卒業後は大手出版社に入社し、女性週刊誌の芸能部門に配属されました。しかし、脚本家になる夢を諦めきれず、会社に勤務しながらシナリオスクールに通い始めます。そこで「小学生の作文以来の快感」を得たことが、脚本家への道を本格的に歩む決意を固めるきっかけとなりました。

出版社を退社後、漫画原作者や脚本家を目指して数々のコンクールに応募し続けました。3年間の挑戦期間を経て漫画原作賞を受賞。そして1999年、テレビドラマ脚本賞佳作を受賞し、2000年に『涙をふいて』で脚本家としてデビューを果たします。

多彩なジャンルを手がける脚本家

林宏司は、医療、経済、刑事など、様々なジャンルのドラマを手がけています。専門的な分野を深く掘り下げ、リアリティ溢れる人間ドラマを描き出す手腕は、多くの視聴者を魅了してきました。

代表作としては、『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズ、『ハゲタカ』、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ、『BOSS』などが挙げられます。これらの作品は、いずれも高視聴率を獲得し、社会現象を巻き起こしました。

近年では、『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』や連続テレビ小説『エール』の脚本を担当するなど、さらに活躍の幅を広げています。

小説家としての才能も開花

2019年には、初の小説『トップナイフ』を刊行し、小説家としての才能も開花させました。自身の脚本作品を小説化した本作は、医療現場のリアルな描写と、登場人物たちの葛藤や成長を丁寧に描き出し、読者から高い評価を得ています。

主な作品

テレビドラマ

涙をふいて（2000年）
救命病棟24時 第2シリーズ（2001年）
ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜（2002年）
離婚弁護士（2004年）
医龍-Team Medical Dragon-（2006年）
ハゲタカ（2007年）
コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-（2008年）
BOSS（2009年）
GM〜踊れドクター（2010年）
アイムホーム（2015年）
ドロ刑 -警視庁捜査三課-（2018年）
トップナイフ-天才脳外科医の条件-（2020年）
いつか、ヒーロー（2025年）

映画

ハゲタカ（2009年）

小説

* トップナイフ（2019年）

林宏司は、これからもテレビドラマ界を牽引する存在として、数々の名作を世に送り出してくれることでしょう。今後の活躍に期待が高まります。

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