林正儀

林 正儀

日本のオーディオ評論家、林 正儀（はやし まさのり）氏は1945年に生まれました。福岡県で育ち、その後神奈川県立平塚高等学校を経て、工学院大学工学部で専門知識を修得しました。

大学卒業後、氏は日本ビクター株式会社（現在の株式会社JVCケンウッド）に入社し、横浜研究所で数年間、技術者として勤務しました。しかし、その後同社を退社し、教育の道へと進みます。

公立高等学校の技術科教諭として、神奈川県立横須賀工業高校、母校である神奈川県立平塚工業高校、そして神奈川県立平塚西工技高校などで長年にわたり教鞭をとりました。2001年に教職を退きましたが、この教員生活の中で、氏のオーディオ評論家としての活動は始まります。

高校教員を務める傍ら、オーディオ機器に関する評論活動を開始。特に技術的な側面から深く掘り下げた記事を、月刊AV REVIEWをはじめとするオーディオ・ビジュアル専門誌に数多く発表しました。その評論スタイルは、技術的な背景に基づいた客観的かつ詳細な分析に定評があります。

2001年に教職を退いてからは、オーディオ評論家・執筆者としての活動に専念し、その傍ら日本工学院専門学校で講師を務めるなど、後進の指導にもあたっています。長年の技術者・教育者としての経験が、その評論活動に深みを与えています。

オーディオ評論においては、自宅の試聴室に設置されたMONITORAUDIO PlatinumシリーズのPL300（シリアルNO.1）をリファレンススピーカーとして使用するなど、徹底した機材評価を行っています。その知見は、AES（Audio Engineering Society）会員としても共有されています。現在は神奈川県足柄上郡に在住し、精力的に活動を続けています。

多岐にわたる著書は、オーディオ・ビジュアル機器の技術解説から、電気回路の入門書まで広範にわたります。

主な著書

『AV新時代を拓く レーザービジョン ディスク入門』（1985年、啓学出版）
『初歩のディジタル回路1』（宮本義博共著、1985年、技術評論社）
『ビデオとビデオディスクプレーヤーの選び方』（1986年、音楽之友社）
『実験例で学ぶディジタル・テスター活用法』（西村敏雄共著、1987年、啓学出版）
『最新AV入門』（1990年、啓学出版）
『放送技術80年のドラマ』（村瀬孝矢共著、2003年、毎日コミュニケーションズ）
* 『イラスト・図解電気の「なぜ」と「しくみ」がよくわかる本』（相原隆文共著、2004年、技術評論社）

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