林田滉也

林田滉也（はやしだ こうや）は、1999年7月14日に大分県で生まれた日本のプロサッカー選手である。主にミッドフィールダー（MF）としてプレーし、現在はJ2リーグに所属するヴァンフォーレ甲府に在籍している。

幼い頃からサッカーに親しみ、地元のカティオーラFCでプレーを始めた。小学校卒業後、次世代の育成を目的としたJFAアカデミー熊本宇城の4期生として選抜され、中学校年代を同アカデミーで過ごした。中学卒業後は、同じくJFAアカデミーの一つであるJFAアカデミー福島に編入し、高校卒業までの期間、福島県立ふたば未来学園高等学校に籍を置きながら、サッカーの技術と戦術を磨いた。

高校卒業後の2018年には関東学院大学に進学。同大学サッカー部で中心選手として活躍した。特に大学サッカーリーグでは顕著な成績を残し、1年次に関東大学サッカーリーグ戦2部で新人賞を受賞。これは大学入学後すぐにチームに貢献し、その将来性を高く評価された証である。その後も着実に成長を続け、4年次には同リーグ戦で最多出場選手の個人賞を獲得。大学での4年間を通じて、チームの中盤に欠かせない存在であり、豊富な運動量と献身的なプレーで「ダイナモ」としてチームを牽引した。

大学での輝かしい実績を経て、林田はプロサッカー選手への道を切り開いた。2021年12月、2022年シーズンからのJ2リーグクラブであるヴァンフォーレ甲府への加入内定が正式に発表された。

プロキャリアの第一歩を踏み出した林田は、加入初年度の2022年シーズン、早速Jリーグのピッチに立った。プロデビュー戦は2022年2月27日に行われたJ2リーグ第2節、大分トリニータ戦であった。この試合でプロとしての第一歩を記し、長いキャリアのスタートを切った。

プロでのキャリアを進める中で、林田はチームにおいて着実に存在感を高めていった。そして2023年6月28日、J2リーグ第21節のジュビロ磐田戦において、待望のプロ初得点を記録した。これは彼にとってプロサッカー選手としての大きな節目となった。

ヴァンフォーレ甲府に所属してからの最も特筆すべき出来事の一つは、2022年にクラブが成し遂げた歴史的快挙である。ヴァンフォーレ甲府は同年の天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会で優勝を果たし、Jリーグクラブとしては史上初の快挙を達成した。林田もこの優勝メンバーの一員として、チームの栄光に貢献した。

現在もヴァンフォーレ甲府のミッドフィールダーとして、攻守にわたるプレーでチームを支えている。その豊富な運動量と的確なポジショニング、そして大学時代から培ってきたパスセンスを活かし、チームの勝利に貢献することを目指している。若くして大学で実績を積み、プロの世界でも着実にステップアップしている林田滉也選手の、今後のさらなる活躍から目が離せない。

所属クラブ履歴

2006年 - 2012年: カティオーラFC U-12
2012年 - 2015年: カティオーラFC U-15 / JFAアカデミー熊本宇城
2015年 - 2018年: JFAアカデミー福島U-18
2018年 - 2022年: 関東学院大学
2022年 - 現在: ヴァンフォーレ甲府

主な個人タイトル

関東大学サッカーリーグ戦2部新人賞（2018年）
関東大学サッカーリーグ戦最多出場（2021年）

クラブタイトル

天皇杯（2022年）

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