柄本明

柄本明について

基本情報

柄本明（えもとあきら、1948年11月3日生まれ）は、日本の俳優、コメディアン、演出家、タレントとして活躍している。愛称は「えもっちゃん」や「エモアキ」で、現在はノックアウトに所属している。

出身地と教育

柄本は東京都中央区銀座で生まれ、東京都立王子工業高等学校の機械科を卒業した。彼の母方の祖父は、銀座で箱屋を経営しており、映画や演劇が盛んな家庭環境に育ったことが、俳優を目指すきっかけとなった。

俳優としてのキャリア

柄本は地元の商社で働いた後、俳優を目指し金子信雄主宰の演劇教室に通い始めた。NHKでの大道具のアルバイトを経て、1974年に自由劇場に参加。俳優としての活動がスタートするが、串田和美の作風には馴染めず1976年に退団。その後、劇団東京乾電池を結成し、劇団の運営を続けながら多くの舞台で活躍した。

下北沢には24歳から住み始め、本多劇場のこけら落としにも出演。地元の再開発への反対運動にも参加するなど、地域との結びつきを大切にした活動も行っている。

監督業と映画

柄本は、1992年に映画『空がこんなに青いわけがない』で監督デビューを果たすが、以降は監督業にはあまり力を入れず、「もう二度とやりません」と語っている。1998年には『カンゾー先生』で多くの映画賞を受賞し、俳優としての存在感を強烈に打ち出した。

芸術的な評価

彼は1992年に映画『空がこんなに青いわけがない』で初めて監督を経験し、その後は監督業から距離を置く。1998年の『カンゾー先生』では報知映画賞や日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞。さらには、2011年には芸術選奨文部科学大臣賞も受賞し、名実ともに日本の映画界で重要な存在となっている。

テレビでの活躍

柄本はコメディアンとしても知られており、特に志村けんとのコントが有名。彼の強烈な個性を生かした演技力は多くの視聴者に笑いを届け、コントの中でのボケ役としての演技が人気を博している。また、NHK大河ドラマ『功名が辻』では次男の柄本時生と親子共演も果たし、家族での共演が注目を集めた。

受賞歴と栄誉

2011年には紫綬褒章を受章し、さらに2019年には旭日小綬章を受章するなど、その活動と貢献が高く評価されている。

プライベート

柄本は自身のプライベートについて控えめであり、友人の笹野高史とは長年の親友であり、お互いの近況を語り合う関係を築いている。また、彼は時には私生活の友人や同業者とはあまり交流を持たない姿勢もとっており、その分、演技に専念している印象がある。

結論

柄本明は、その多面的な才能と独特のキャラクターで日本の演劇界や映画界において重要な存在であり続けている。彼の独特の演技スタイルは多くの人々に愛され、今後も様々な表現活動に期待が寄せられている。

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