柳原滋雄

柳原滋雄について

柳原滋雄（やなぎはら しげお、1965年1月生まれ）は、日本のフリーランスジャーナリストであり、社会新報の元記者です。福岡県久留米市で生まれた彼は、佐賀県の鳥栖で少年時代を過ごし、父の影響を受けて日本社会党（後の社会民主党）の活動に関わるようになりました。彼は早稲田大学法学部に進学し、1985年には創価学会に入会しました。

1987年に早稲田大学を卒業した後、柳原氏は短期間でマスコミ界を渡り歩き、1993年11月から1996年12月まで「社会新報」の記者として働きました。この期間、村山富市内閣の成立も重なり、政治の中での報道の重要性を痛感したことでしょう。1997年に独立後、フリーランスとして活動を開始し、2004年には自身のウェブサイトを立ち上げました。

柳原氏は、特に「中田光彦」や「稲山三夫」というペンネームを用い、政治や社会に関する独自の視点を持った作品を発表しています。著書には、「日本共産党」や「北朝鮮の拉致問題」に関するものがあり、過去の政治体制への批判を行っている点でも注目されます。旧社会党系の記者としての立場を持ちながら、彼は中華人民共和国や旧ソビエトに対する批判も展開しています。

また、柳原氏は創価学会の信者であり、自己を「妙法のジャーナリスト」と名乗ることもあります。彼の執筆は主に「第三文明」などに掲載されており、関連する著作も多数存在しますが、政治的立場においては一貫した支持を示している一方で、特定秘密保護法に反対し、ジャーナリズムの自由を守るための活動にも参加してきました。

柳原氏は、数々の名誉毀損訴訟にも関与し、2002年から2013年にかけての訴訟では、原告の死去や裁判結果により、彼の主張が認められたり、一部敗訴が確定したりしました。また、2021年には作家門田隆将に対する盗作疑惑を提起し、社会的に注目される存在でもあります。

著作一覧

柳原滋雄は多くの著作を公開しており、代表的なものには以下のような書籍があります。

• - 『カンボジアPKO体験記 ―日本人選挙監視要員41人の1人として―』（社会新報ブックレット、1994年1月）
• - 『ガラパゴス政党 日本共産党の100年』（論創社、2020年4月）
• - 『沖縄空手への旅 ―琉球発祥の伝統武術―』（第三文明社、2020年9月）
• - 『疑惑の作家「門田隆将」と門脇護』（論創社、2021年4月）
• - 『空手は沖縄の魂なり 長嶺将真伝』（論創社、2021年11月）
• - 『実録・白鳥事件 「51年綱領」に殉じた男たち』（論創社、2023年12月）

彼の活動と著作は、政治や社会問題を深く掘り下げることを目的とし、読者に対して新たな視点を提供し続けています。

外部リンク

• - 柳原滋雄公式サイト
• - 柳原滋雄のX（旧Twitter）

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