柳家海舟

柳家 海舟（やなぎや かいしゅう）について

柳家海舟は、1957年7月22日に東京都杉並区で生まれた落語家で、本名は並木治です。落語協会に所属しており、彼の出囃子は「二人椀久」としています。血液型はA型です。

学歴とキャリアのスタート

東京工業高等学校を卒業した後、海舟は社会人としてサラリーマン生活を送っていました。しかし、1996年に柳家小里んと出会ったことが彼の人生を大きく変えるきっかけとなり、真剣に落語を学び始めることに決めました。それ以前も素人落語会に参加したり、遊びでエキストラとして活動していた経験があります。

40歳を過ぎた頃、海舟はより豊かな人生を求めてプロの落語家を目指すことを決意します。1999年4月に師匠の柳家小里んに入門し、翌年の2000年4月には前座デビューを果たします。その際に名乗った「り助」という名前は、彼の新たな旅の始まりを象徴しています。

勝海舟との出会い

前座時代の2003年、海舟は東京の墨田区で勝海舟の銅像が建立されたことをきっかけに、彼に対する興味を抱くようになりました。勝海舟は東京の発展に尽力した歴史的な人物であり、海舟はその偉業を顕彰するイベントにも参加するようになります。銅像建立を通じて勝に対する思いを深めた海舟は、勝海舟の子孫とも親交を持つようになり、顕彰関連のイベントで司会を務めるなどの活動を続けます。

昇進と改名

2003年10月には、柳家喬之進や三升家勝菜と共に二ツ目に昇進し、ここで「麟太郎」という新しい名前を名乗ることになります。この改名は、師匠の名前「小里ん」との関連もあり、彼にとって大切な意味を持つものでした。

その後、2014年に真打昇進が決まり、勝の子孫からは新たに「海舟」と改名することを提案されます。2015年3月21日、58歳で真打に昇進した海舟は、この昇進に際して「墨田の英雄の名を広める活動を続けていきたい」と抱負を述べました。その際の真打昇進は、昭和以降で最高齢ということでも注目を集め、当時の落語協会会長からも応援の声を受けました。

芸歴の概観

柳家海舟の芸歴は以下の通りです：

• - 1999年4月：柳家小里んに入門
• - 2000年4月：前座となり「り助」を名乗る
• - 2003年10月：二ツ目昇進し「麟太郎」に改名
• - 2015年3月：真打昇進し「海舟」に改名

弟子と今後の展望

彼の弟子には柳家小ふねがいます。海舟は、落語界での活動を通じて多くの人々に影響を与える存在であり続けています。彼は、これからも勝海舟の遺志を受け継ぎ、その業績を広めるための活動を続けることを誓っています。落語の魅力を伝えながら、自らの新たな道を模索していく海舟の今後に注目が集まります。

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