柳川精四郎

柳川精四郎（1872年1月30日 - 1957年1月23日）は、明治時代後期から昭和時代前期にかけての政治家であり、実業家でもありました。福岡県若松市長として市政を担い、地域社会の発展に大きく貢献しました。本姓は安富といい、新潟県で安富精勤の四男として生まれましたが、後に柳川家の養子となっています。

実業家としては、石炭商を営んでいました。その傍ら、1910年（明治43年）4月には若松町会議員に当選し、政治の世界へと足を踏み入れました。その後、若松市会議員、同議長を歴任し、地方自治の発展に尽力しました。また、若松商工会議所会頭や若松石炭商同業組合長など、経済界の要職も務め、地域経済の活性化に貢献しました。

1938年（昭和13年）9月6日、柳川精四郎は若松市長に選出され、同月12日に就任しました。市長としての在任中は、地域住民の生活向上や都市の発展に尽力しました。その他にも、日本赤十字社福岡支部若松委員長、若松第一信用組合理事、帝国鋳物、日本農業各取締役、戸畑鋳物、国産工業各監査役など、多岐にわたる役職を兼任し、幅広い分野で活躍しました。

柳川精四郎は、地方自治の発展と地域経済の活性化に貢献した人物として、その功績は高く評価されています。彼のリーダーシップと行動力は、若松市の発展に大きく寄与し、後世に語り継がれるべき存在です。

参考文献
帝国自治協会『全国市長銘鑑 : 自治制実施五十周年記念』帝国自治協会、1938年。
帝国秘密探偵社 編『大衆人事録 第14版 近畿・中国・四国・九州篇』帝国秘密探偵社、1943年。

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