柳生すみまろ

柳生 すみまろ（やぎゅう すみまろ）

1939年に東京都世田谷区で生まれた柳生すみまろは、日本を代表する映画評論家としての地位を築きました。特にディズニー作品に対する深い愛情と専門知識で知られ、多くのファンから支持を集めました。彼の仕事はディズニーファンやAERAなどの雑誌への継続的なコラム執筆や、多数の著作物、監修に広がっています。

経歴

柳生すみまろは、映画の深淵な世界に魅了され、映画評論家としてのキャリアを開始。彼の視点は、ただの批評に留まらず、作品の背後にある文化や背景を探求するものでした。ディズニーに対する彼の熱意は、1970年代から始まり、以降その魅力を広く伝える活動を通じて、その知識を深めていきました。

著作

彼の著作の中には、代表作として1994年に刊行された「Hello! Mickey Mouse - ミッキーマウスのすべて」があります。この書籍では、ミッキーマウスの歴史や魅力について深く掘り下げ、多くのファンに親しまれました。また、1997年には「ディズニー・キャラクター・ブック」を出版し、ディズニーキャラクターの魅力を広めています。

2011年には「柳生すみまろのDisneyLandディズニーランド誕生秘話」が発表され、ディズニーランドに関する過去の記事を集め、ファンの心をつかみました。

共著と翻訳

彼はまた、さまざまな著作や翻訳に携わり、2003年には「ファインディング・ニモ」に関して森はるなとの共著を発表しました。同年には「ディズニートリビア - 夢みるオトナたち」を小宮山みのりと共に執筆し、2004年にも「ディズニープリンセスの秘密 - 永遠の乙女たち」を共著で出版しています。

さらに、柳生は映画や音楽についての深い知見を持ち、1984年にはウィルフリッド・メラーズの「ビートルズ音楽学」を翻訳するなど、多方面でその知識を活かしています。その他にも、「ポール・マッカートニー - ビートルズ神話の光と影」や「ミスター・ワンダフル - サミー・デイヴィス・ジュニア自伝」の翻訳も行っています。

監修・編集本

柳生すみまろのもう一つの重要な貢献は、映画に関する監修作業です。「映画100年のテクノグラフィ－」や「ディズニーアニメーション大全集決定版」といった書籍では、彼の専門知識を存分に発揮し、映像表現の歴史を多くの読者に伝えました。

彼の編集した書籍の中には、1974年の「フェイ・ダナウェイ - 華麗なる旋律」や1975年の「ミュージカル映画 - フィルム・アートシアター」などがあり、映画界における彼の影響力から目が離せません。

最後に

2010年3月11日にこの世を去った柳生すみまろは、映画評論家としての功績を通じて、後の世代に大きな影響を与えました。彼の業績は今でも多くの人々に記憶され、愛されています。彼の作品は、ディズニーファンだけでなく、映画に興味を持つすべての人々にとって、貴重な資料と呼べるでしょう。

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