柴岡三千夫

柴岡 三千夫（しばおか みちを）

高知県宿毛市に生まれた柴岡三千夫は、日本の教育分野において特に幼児体育の普及に献身してきた教育者である。彼は陸上自衛隊少年工科学校の第13期生であり、その後日本体育大学体育学部を卒業した。1976年には体育健康クラブを創設し、後にタイケン学園となるこの組織で「たくましさつくり理論」を提唱した。これにより、幼児教育の重要性を強く訴え続けるようになった。

人物と活動の背景

柴岡は日本幼児体育協会の専務理事や、社団法人幼少年体育振興協会の専務理事を歴任。約3300の幼稚園や保育園に対して定期的な指導と派遣事業を展開し、国内における最大の幼児体育指導団体に成長させた。彼の活動は教育界のみならず、行政からも高く評価されることとなり、社会教育者としての喜びを初めて実感することができた。こうした活動を通じて、柴岡は人材育成の必要性を幼児期から始めるべきだという信念を深めた。

略歴

海外の取り組み

彼の影響力は国内にとどまらず、国際的にも広がった。1993年にはアメリカのカリフォルニア州アナハイム市に政府認可のTAIKEN UNIVERSITY（タイケン大学）を開校し、学部および修士課程を設置。さらに1996年にはアジアにタイケン国際学院を開校し、社会人向け教育課程を提供した。これにより、多くの人々が日本の教育を多角的に理解する機会を得ることができた。

日本国内での展開

1997年には東京において学校法人タイケン学園を設立し、理事長に就任。また、全国各地に専門学校（スポーツ、動物、保育、医療、観光、語学など）を開校し、多様な教育機会を提供することに貢献。2006年には日本ウェルネス高等学校を開設し、校長を務めることとなった。さらに、2012年には茨城県利根町に日本ウェルネススポーツ大学を設立し、同大学の学長に就任する。加えて、2015年にはウェルネス保育園事業を全国展開させ、公益財団法人への改組も果たした。

2020年には宮城県東松島市に日本ウェルネス宮城高等学校が開校し、2022年には茨城県笠間市に高校を新たに設立。2023年には社会福祉事業に進出し、海外提携校として17カ国の大学と連携を深めている。

主な著作

柴岡の専門知識と経験は著作にもしっかりと反映されている。彼の主な著作には、『幼児体育指導教範』（2005年）、『はしってのびてあそぼう』（1990年）、『幼児のための体操全集』（1991年）などがあり、教育界に多大な影響を与えている。

まとめ

このように柴岡三千夫は、幼児教育の発展、体育の普及、そして国際的な視野を持った教育機関の設立に尽力し続けている。その教育者としての情熱と取り組みは、今後も多くの人々に影響を与え、幼児から高等教育に至るまで幅広い分野での人材育成に寄与していくことであろう。

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