柴田凌光

柴田 凌光

柴田凌光（しばた りょうと）は、1999年8月12日に生を受けた日本のラグビーユニオン選手です。東北地方、秋田県の出身と考えられています。

彼のラグビーキャリアを語る上で、家族の影響は看過できません。父である柴田久寛氏もかつてラグビー選手として活躍しており、また弟の柴田竜成氏も同じくラグビー選手という、まさにラグビー一家に育ちました。このような環境は、彼が幼い頃から自然とラグビーというスポーツに触れ、その魅力に引き込まれる上で大きな素地となったことでしょう。常に身近にラグビーがある生活の中で、競技に対する情熱を育んでいきました。

柴田選手自身がラグビーボールを手に取ったのは、わずか5歳の時のことでした。幼い頃から才能の片鱗を見せ、地元秋田で着実に成長を遂げます。高校は、ラグビー強豪校として全国に名を知られる秋田県立秋田工業高等学校に進学。ここでは厳しい練習環境の中で、高校ラグビーの頂点を目指し、選手としての基礎技術と精神力を徹底的に鍛え上げました。全国レベルの舞台を経験することで、彼のスキルは磨かれていきました。

高校卒業後、さらなるレベルアップを目指し、2018年に東海大学へ進学します。東海大学体育会ラグビーフットボール部は、関東大学ラグビーリーグ戦グループの強豪として知られており、多くのプロ選手を輩出しています。柴田選手は、この恵まれた環境でハイレベルな指導を受け、全国から集まる優れた選手たちと共にプレーすることで、自身の能力を飛躍的に向上させました。大学4年間は、プロの世界を見据え、肉体的、技術的な成熟を図る重要な期間となりました。

大学での学びを終え、2022年にプロフェッショナルとしての道を歩み始めます。彼は、ジャパンラグビーリーグワンに所属する三菱重工相模原ダイナボアーズへの加入を決めました。これは、大学ラグビーからトップリーグへと活躍の場を移す、キャリアにおける大きな転換点となりました。新たなチームの一員として、プロ特有のプレースタイルや戦術への適応が求められる中で、日々研鑽を積みました。

プロ入り後、公式戦デビューの機会を虎視眈々と伺っていましたが、その瞬間は2023年2月5日に訪れます。ジャパンラグビーリーグワン2022-23シーズンの第7節、相手は強豪であるコベルコ神戸スティーラーズでした。この試合に途中出場という形でピッチに立ち、記念すべきリーグワン公式戦への初出場を果たしました。これは、幼い頃からの努力、そして高校・大学での厳しいトレーニングが実を結んだ瞬間であり、プロ選手としてのキャリアにおいて非常に重要な一歩となりました。トップレベルの舞台でプレーできた経験は、彼にとってかけがえのない財産となったことでしょう。

三菱重工相模原ダイナボアーズでの活動を経て、2025年5月をもって同チームを退団することが発表されました。今後の所属や活動については現時点では明らかにされていません。

柴田凌光選手は、ラグビーに情熱を燃やす家庭に生まれ、幼い頃からその道を歩み始めました。秋田工業高校、東海大学という伝統校で選手としての基盤を築き、三菱重工相模原ダイナボアーズでプロの舞台を経験しました。リーグワン公式戦での出場は、彼のこれまでの歩みの証です。今後のキャリアパスが注目されますが、これまでの経験を糧に、ラグビー界でさらなる可能性を追求していくことが期待されます。

もう一度検索