柴田学園大学短期大学部

柴田学園大学短期大学部について

柴田学園大学短期大学部（しばたがくえんだいがくたんきだいがくぶ）は、青森県弘前市に所在する私立の短期大学です。この大学は1923年に創立され、1950年に正式に大学としての認可を受け、開学を迎えました。設置運営主体は学校法人柴田学園で、短期大学としては日本国内の初期の149校の中の一つに数えられています。

大学の特徴

本短期大学は、生活科と保育科の2つの学科で構成されており、開校以来継続している教育の理念は「教育即生活」というもので、実生活に役立つ教育を重視しています。これに基づき、カリキュラムには栄養士課程や医療マネジメント課程、さらにビジネスマネジメント課程などが含まれる生活科と、幼稚園教諭課程や保育士課程を提供する保育科があります。

保育科の授業では、地域の文化を取り入れ、津軽三味線の演奏を学ぶ機会や、津軽地方の特産品である郷土料理を学ぶ調理実習など、実地に即した教育が行われています。これにより学生たちは、実践の中で技術や知識を身につけることができます。

学風と特色

また、過去の「良妻賢母」の教育的伝統を受け継ぎながらも、近年では男女共学化が進み、2021年には完全男女共学制に移行しました。これにより、従来の制服着用義務が一部緩和され、多様性のある学びの環境が形成されつつあります。1998年からは保育科で男子学生の受け入れも始まり、次第にその数は増えて、2022年5月には在籍者210人の中で男子学生が21人、新入生の中でも男子学生が増加する傾向が見られています。

沿革

大学の歴史を振り返ると、1949年に短期大学の設置に関する申請が行われ、1950年には文部省からの認可を受けて開学しました。以来、学科の増設や入学定員の変更が繰り返され、保育科の学科設置も1965年に遡ります。時代とともに学科構成は変化していますが、地域密着の教育方針は一貫して守られています。

学生生活

学生生活においては、体育系から文化系まで多様なクラブ活動が展開されており、学園祭も毎年10月に開催されるなど、充実したキャンパスライフが送られています。また、短大では地域の方々に向けた講座や授業の公開なども行い、地域社会との交流を深めています。

進路状況

卒業後の進路については、生活科の卒業生は栄養士資格を生かした職業に就くことが多く、医療事務やビジネスマネジメント関連の職業にも進む傾向があります。保育科出身者は、保育士や幼稚園教諭としての職に就くケースがほとんどで、時には一般企業へも進学しています。

このように、柴田学園大学短期大学部は地域の文化と教育ニーズに応じた教育を提供し続けており、学生の多様な可能性を引き出す環境を整えています。

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