栃木県消防防災航空隊

栃木県消防防災航空隊について

栃木県消防防災航空隊は、栃木県の防災に特化した航空部隊として、地域の安全を確保するための重要な役割を果たしています。この部隊は、消防活動や救助業務を迅速かつ効果的に実施するための航空機両方を活用しています。運航の拠点は栃木ヘリポートにあり、日常的に森林火災や災害時の人命救助などに対応しています。

構成と運航

航空隊は、21人の隊員で構成されています。内訳は、栃木県危機管理防災局からの航空担当課長補佐1名、消防職員9名（隊長、副隊長、隊員）と、民間から派遣された本田航空の職員11名（操縦士、整備士、運航管理者など）です。運航時間は通常、8時30分から17時15分までですが、緊急時には特別な指示に従って運航が行われる場合もあります。

現行機体の紹介

現在、栃木県消防防災航空隊が使用しているのはAW139型の「おおるり」（機体番号JA09TR）です。この機体は、以下のような特徴を持っています：

• - 全長：16.62m
• - 全幅：13.77m
• - 最大速度：309km
• - 航続距離：約740km
• - 最大運航高度：6,096m
• - 最大座席数：16席

「おおるり」には、消火活動を支援するための各種装備が施されています。具体的には、トラッカシステムズ社製のサーチライト、272kgの制限荷重を持つホイスト装置、最大2,200kgの吊り上げを可能にするカーゴフック、さらに空中消火に特化したウォータードロップタンク（1,800L）や消火用バケット（600L）が装備されています。

過去の機体

「おおるり」の前の機体は、ベル412EP型の「おおるり」（機体番号JA09TG）です。この機体は1996年から愛用されていましたが、現行機体に更新されました。旧機体の特性は以下の通りです：

• - 全長：約17.1m
• - 最大速度：259km
• - 航続距離：722km

沿革

栃木県消防防災航空隊は、1995年に設立準備が始まり、翌年の1996年には正式に発足しました。1997年には最初のヘリコプターが納入され、消防防災業務が開始されました。2017年には新しい「おおるり」が就航し、以来、現行機体として消防活動を行っています。

特に、平成30年の豪雨時には、総務省消防庁からの要請を受けて、大規模な航空消防活動を展開しました。また、2022年からは二人操縦士体制に完全移行し、さらなる安全性を確保しています。

メディア出演

栃木県消防防災航空隊は、2024年に放送予定の関西テレビ・フジテレビ系列の番組『マウンテンドクター』に出演することも決まっています。

まとめ

栃木県消防防災航空隊は、最新の技術と装備を持って、地域の消防活動や災害対応に力を入れています。その存在は、県民の安心・安全を支える重要な要素となっているのです。今後も、その活動の成果に期待が寄せられています。

もう一度検索