栃木県立矢板東高等学校・附属中学校

栃木県立矢板東高等学校・附属中学校

栃木県矢板市の東町に所在するこの学校は、高等学校と附属中学校が一体となった中高一貫校であり、2012年に附属中学校が開校しました。栃木県では3校目の中高一貫教育校としての位置づけです。男女共学の公立学校であり、中学には70名、高校には160名が在籍しています。

学校の特色

栃木県北部に位置するこの学校は、入学選考に「適性検査」「作文」「面接」を活用し、学習や生活の記録を参考にして生徒を選抜しています。中高の教員は連携しており、高校の教員が中学生を指導するなど、6年間を見通した教育を行っています。特に、英語・数学・国語の基礎科目では授業時間を標準以上に増やし、少人数制の授業を導入しています。

初年度から英語に175時間、数学に140時間、国語に140時間を設定しており、英語教育に重点を置いています。イングリッシュキャンプなどのプログラムを通じて、英語コミュニケーション能力の向上を図る工夫がなされています。また、学校行事を通じて生徒のリーダーシップを育てることにも力を入れています。

設置学科と教育理念

学校には全日制課程の普通科と定時制課程の普通科が設置されています。教育の指標としては、「至誠礼譲」「和敬信愛」「進取究明」「自主創造」の四つが掲げられています。これにより生徒は自分の信念を持ち、自らの道を歩んでいく力を養うことが奨励されています。

歴史の歩み

本校は1948年に栃木県立矢板農学校の普通科として設立され、その後変遷を経ながら本校としての位置を確立してきました。1951年に矢板高等学校に改称、1972年には矢板東高等学校として独立しました。創立以来、学校は地域に根ざした教育を展開し、様々な記念行事や国際交流などに努めてきました。

部活動と特筆すべき点

サッカー部は特に有名で、全国大会に7度出場した実績を誇ります。そのOBには日本サッカー協会技術委員長の原博実氏も名を連ねています。その他にも吹奏楽部や合唱部、ダンス部など多種多様な部活動が盛んで、各部が大会に出場するなど活躍しています。

進学状況

進学実績も優れていて、国公立大学の合格者を輩出しています。年度によって変動はあるものの、多くの生徒が著名な大学への進学を果たしています。このことは中高一貫教育が功を奏している証でもあります。

アクセスと地域との関わり

学校は栃木県矢板市の交通の便もよく、周辺地域からも通学しやすい場所に位置しています。地域との関係を大切にし、校外活動や地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

著名な出身者

この学校からは多くの著名な出身者がいます。作家の井上安正氏、元サッカー選手の原博実氏、書家の柿沼康二氏などがその一端を担っています。彼らはそれぞれの領域で活躍しており、本校の教育が人材育成に寄与していることを示しています。

栃木県立矢板東高等学校・附属中学校は、充実した教育環境と独自の教育方針を持ち、生徒一人一人の成長を支えています。

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