栃木県立足利工業高等学校

栃木県立足利工業高等学校の概要

栃木県立足利工業高等学校は、栃木県足利市西宮町に位置する公立の工業高等学校で、略称は「足工（あしこう）」と呼ばれています。1895年に設立された「栃木県工業学校」を前身とし、1948年に新制高等学校として発足しました。2015年には創立120周年を迎えており、その長い歴史の中で多くの技術者を輩出しています。

設置課程と学科

この学校には全日制と定時制の2つの課程があります。全日制課程では、以下の3学科が用意されています。

1. 機械科
2. 電気システム科（新設、平成31年度より）
3. 産業デザイン科

また、かつて存在した電気科と電子機械科は、平成31年度の入学生を最後に募集を終了しました。電気システム科は1年生の授業を受けた後、2年次から専門的な「電気コース」と「電子機械コース」に分かれ、より深い知識を身につけることができます。

定時制課程では工業技術科が設置されており、こちらは夜間に通うことができる単位制の課程です。

校訓と校章

校訓は「向学・愛隣・剛健・創造」であり、生徒に求められる姿勢を示しています。校章は栃木県の象徴である栃の葉を背景に、「足工」の文字が縦書きで配置されており、学校の誇りを表現しています。

校歌と制服

校歌は作詞が風呂木武、作曲が川島博と早乙女典夫によるもので、校名の「足利工高」が各番に登場します。制服については、男子は学ラン、女子は紺色のブレザーにチェックのスカートを着用し、赤いリボンが特徴です。

同窓会と国際交流

同窓会は「栃工会」という名称であり、旧制校名に由来しています。また、2005年にはドイツのカールセヴェリンク実業高等専門学校と姉妹校の提携を結び、年間ごとに生徒の派遣を行って国際交流を進めています。

歴史のダイジェスト

学校の歴史は長く、1885年には足利工商会が経営する足利織物講習所が誕生しました。旧制の足利工業学校は1895年に開校し、その後も数多くの学科やカリキュラムの変更を経て、現在の形に至っています。特に1948年の学制改革により、現在の高等学校としての体制が整いました。

学校の近代化も進む中、1995年には100周年記念式典が行われ、技術教育に力を入れる一方で、国際的な視点も大切にされています。

学校行事と部活動

全日制と定時制の両方で多様な行事や部活動が行われています。全日制では運動部や文化部が活発に活動し、特に野球部は夏の甲子園大会に6回出場しています。定時制課程でもバドミントン部や卓球部などがあり、生徒たちの技術向上や交流の場となっています。

交通アクセス

最寄りの交通機関には、両毛線の「足利駅」から徒歩25分、または東武伊勢崎線の「足利市駅」から徒歩25分の距離にあります。周辺には、地域の文化や自然を感じられるスポットが多く存在し、学び舎としての環境が整っています。

このように栃木県立足利工業高等学校は、豊かな歴史とカリキュラム、活発な教育環境の中で、生徒たちに多くの技術と経験を提供しています。

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