栗村実

栗村 実（くりむら みのる）

日本の映画監督。1971年生まれ。茨城県友部町（現在の笠間市）にルーツを持ち、多角的な視点から映画制作に携わる人物です。

経歴

国際基督教大学を卒業した後、映画制作の専門的な学びを深めるため、アメリカ合衆国へ留学。コロンビア・カレッジ・ハリウッドの映画学科にて知識と技術を修得しました。この海外での経験が、その後の彼の映画人としてのキャリアの基盤となります。

作品活動

栗村実監督は、短編作品からそのキャリアをスタートさせました。2005年に発表した短編映画「スタジオワーク」は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の短編部門で入選を果たし、早くからその才能が認められました。

監督業と並行して、映画の製作やプロデュースにも積極的に関わっています。例えば、2006年の「工業哀歌バレーボーイズ」ではプロデューサーとして、2008年の「工業哀歌バレーボーイズ」THE MOVIEでは製作として、作品の実現に貢献しました。こうした経験は、作品全体を見通す視点を養う上で重要な役割を果たしています。

初長編監督作品と国際的な評価

2010年、栗村監督は満を持して初の長編監督作品となる「飯と乙女」を発表しました。この作品では、監督としてメガホンを取るだけでなく、脚本、編集、そしてプロデューサーも兼任し、自身の持つ多才ぶりを示しました。「飯と乙女」は国内外で高い評価を獲得し、特に権威あるモスクワ国際映画祭においては、最優秀アジア映画賞を受賞するという快挙を成し遂げました。この受賞は、栗村監督の存在を世界に知らしめる契機となりました。

その後の活動

「飯と乙女」の成功後も、栗村監督の創作活動は続きます。2012年には「桜、ふたたびの加奈子」で再び監督を務め、この作品でも脚本と編集を兼任しました。物語の構築から映像の最終的な仕上げまで、一貫して自身のビジョンを反映させるスタイルが見て取れます。

また、監督作品以外でも、プロデューサーとしての手腕を発揮しています。2011年には「映画版 ふたりエッチ」とその続編である「映画版 ふたりエッチ セカンド・キッス」のプロデュースを手がけるなど、様々なジャンルの映画制作に関わっています。

まとめ

栗村実は、監督、脚本家、編集技師、プロデューサー、製作と、映画制作における多岐にわたる役割をこなす稀有な映画人です。短編での注目から始まり、国際的な評価を得た長編作品を経て、常に新しい作品に挑戦し続けています。その活動は、自身のソーシャルメディア（X、旧Twitter）などを通じても発信されており、今後のさらなる活躍が期待されています。脚本や編集も自ら手掛けるスタイルは、彼独自の映画世界を構築する上で重要な要素となっています。

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