根出葉

根出葉（こんしゅつよう）とは

根出葉（こんしゅつよう）とは、植物の葉の形態の一種で、根生葉（こんせいよう）、根葉（こんよう）とも呼ばれます。これは、地上茎の基部、つまり植物の地上部分の最も下の部分から生えている葉のことを指します。特徴的なのは、これらの葉がまるで地中の根から直接生えているかのように見える点です。

根出葉の特徴

植物の中には、茎が非常に短く、ほとんど目立たない種があります。これらの植物では、葉は地面に非常に近く、根から直接出ているように見えます。もちろん、植物の根が葉を付けることはありませんが、外見上そのように見えるため、根出葉という名前が付けられました。また、地下[[茎]]から生じる葉も、同様に根出葉とみなされることがあります。

根出葉を持つ植物

根出葉は、シダ[[植物]]や草本性の被子植物によく見られます。代表的な例としては、以下のような植物が挙げられます。

ダイコン：茎が非常に短く、太い葉柄に葉を付けるため、根出葉が特徴的です。
スミレ：ダイコンと同様に、短い茎から葉が伸びるため、根出葉に見えます。
* カブ：丸い部分から直接葉柄が伸びているように見えますが、この丸い部分は根ではなく、胚軸と呼ばれる茎の一種です。

ロゼット葉

根出葉の中でも、特にタンポポのように地面に張り付くように広がり、立ち上がらず、放射状に重なり合って地面に密着するものを、ロゼット葉（座葉）と呼びます。ロゼット葉は、多年草や越年草が冬を越すために取る形態で、冬になっても枯れることなく、次の生育期に備えることができます。

根出葉と茎生葉

根出葉と対照的な葉の形態として、茎生葉があります。茎生葉は、茎の途中から生えている葉のことで、根出葉のように地面近くから生えることはありません。植物の種類によって、根出葉と茎生葉の両方を持つ場合や、どちらか一方しか持たない場合があります。

まとめ

根出葉は、植物の葉の形態の一種で、短い茎を持つ植物において、葉が根から直接生えているように見えるのが特徴です。シダ[[植物]]や草本性の被子植物に多く見られ、ロゼット葉も根出葉の一種です。植物の多様な形態を理解する上で、根出葉は重要な概念の一つと言えるでしょう。

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