根本敏則

根本 敏則 (ねもと としのり) のプロフィール

生年月日：1953年
出身地：青森県

経歴

根本敏則教授は、日本における交通経済学の専門家であり、現在は敬愛大学経済学部の教授として活動している。また、一橋大学の名誉教授でもある。彼はその豊かな専門知識により、日本計画行政学会の会長や日本海運経済学会の会長など、数々の学会で重要な役職を歴任してきた。

学歴

根本教授は、1972年に青森県立弘前高等学校を卒業後、1976年には東京工業大学の工学部社会工学科を卒業した。さらに、1981年には東京工業大学大学院理工学研究科社会工学専攻の博士課程を単位取得満期で退学。この年、彼は日本学術振興会の奨励研究員としての道を歩み始め、1982年に工学博士の学位を取得した。彼の指導教官は熊田禎宣教授であった。

研究と教職

彼のキャリアは、1982年に東京工業大学の助手としてスタートした。その後、建設省道路局での勤務を経て、1986年には福岡大学経済学部で助教授に就任。1991年からは教授職として福岡大学に在籍し、スウェーデンの道路交通研究所での客員研究員としても活動した。1997年には一橋大学商学部の教授に就任し、数々の客員研究員としても国際的な視野を広げている。

学会の役割

根本教授は多くの学会でリーダーシップを発揮してきた。特に日本海運経済学会と日本計画行政学会の会長を務める傍ら、日本物流学会の副会長も歴任。さらに、国土交通省の運輸審議会や社会資本整備審議会など、多くの政府機関でも委員を務めるなど、日本の交通政策に深い関与をしている。

受賞歴

彼の研究業績は高く評価されており、2016年には日本海運経済学会賞と日本物流学会論文賞を同時に受賞した。さらに、2017年には国土交通省の新道路技術会議が授与する優秀技術研究開発賞も受賞しており、その成果は経済発展に貢献している。

主な著書

根本教授は研究成果を論文や著书としてまとめ、数多くの書籍を出版している。代表的な著作には、以下のようなものがある:

• - 『アジアの国際分業とロジスティクス』 (共編著, 1998年)
• - 『シティロジスティクス』 (共著, 2001年)
• - 『欧州新交通政策』 (2008年)
• - 『ネット通販時代の宅配便』 (共著, 2015年)

これらの著作は、交通経済学の研究や実際の政策に関する貴重な知見を提供している。

現在の活動

2017年以降、一橋大学を定年退職し、敬愛大学での教授職を継続しながら、名誉教授としても教育・研究の場に貢献している。彼の研究室では、交通と経済に関するさまざまな問題に取り組む人材を育成し続けている。

根本敏則教授の活動は、交通や物流に関心を持つ学生や研究者にとっては、非常に重要な役割を果たしており、その研究成果は今後の政策形成に大きく寄与することが期待されている。

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