格庫線

格庫線（かっこせん）とは

格庫線は、中国の青海省ゴルムド市から新疆ウイグル自治区のコルラ市に至る、全長1214.6kmの鉄道路線です。中国語では「格库铁路」と表記されます。

路線概要

この路線は、砂漠やオアシス、高原、山脈といった多様な地形を縫うように走っており、その最大標高差は2500メートルを超えます。新疆ウイグル自治区と他の地域を結ぶ3本目の鉄道路線として、重要な役割を担っています。

2020年6月30日には、まず青海省区間（ゴルムド～茫崖鎮）が開通し、同年12月9日には残りの新疆ウイグル自治区区間が開通し、全線が開通しました。さらに、2022年6月16日には、経由地の一つであるバインゴリン・モンゴル自治州のチャルクリク県に位置するチャルクリク駅からホータン駅に向けて和若線が開通しています。

この路線の開通によって、中国から西アジア、地中海、黒海地域に至る陸上輸送の大動脈が形成されることとなり、旅客列車と貨物列車の運行が恒常化することで、中国西部のエネルギーや鉱物資源の流通、地域社会や経済の発展が促進され、中国西部地域全体に大きな発展の機会をもたらすと期待されています。

歴史

2014年12月28日 - 着工
2019年9月29日 - アルチン山トンネル貫通
2020年6月30日 - 青海省区間（ゴルムド～茫崖鎮）が開通
2020年12月9日 - 全線が開通

格庫線は、中国の東西を結ぶ重要なインフラストラクチャーとして、今後ますますその役割が重要になっていくと考えられます。

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