桂ひろば

二代目桂力造襲名へ - 上方落語家 桂ひろばの歩み

1978年、大阪府阪南市に生まれた桂ひろばは、182cmの長身と100kgの体重を誇る、上方落語界きっての巨漢です。その風貌からは想像もつかない巧みな手品を操るなど、多才な一面も持ち合わせています。愛称は「落語界の若乃花」。

桂ざこばに入門し、2000年5月、箕面メイプルホールでの「ざこばの会」で初舞台を踏みました。以来、米朝事務所に所属し、上方落語協会会員として活躍を続けています。

彼の芸歴は、持ち前の明るさとユーモアだけでなく、意外性にも満ち溢れています。2008年には、1ヶ月間のインド一人旅を敢行。その模様は毎日ブログで発信され、多くのファンを魅了しました。旅の経験は、彼の落語に深みと新たな視点を与えたことでしょう。

また、桂ひろばはマジック愛好家としても知られています。テレビ番組「銭形金太郎」では、月収12万円のうち4万円をマジックグッズ、主にトランプに費やす生活が紹介されました。師匠である桂ざこばにマジックを披露したところ、「マジシャンになれ」と太鼓判を押された逸話も残っています。このエピソードは、彼の芸風や人生観を象徴する出来事と言えるでしょう。

そして2024年4月30日、道楽亭での記者会見で大きな発表がありました。2025年3月、桂ちょうば（四代目桂米之助襲名）、桂そうば（二代目桂惣兵衛襲名）と共に、桂ひろば自身も「二代目桂力造」を襲名することが発表されたのです。

長年培ってきた経験と、持ち前の明るさとユーモア、そして卓越した手品、そしてインド一人旅という異色の経験。これらが一体となり、二代目桂力造として新たな境地を開拓していくことでしょう。今後の活躍に、大きな期待が寄せられています。

彼の公式ブログ「大きな体で小さな仕事桂ひろば道中記」では、落語家としての活動や、日々の出来事、そして独特の視点で綴られたエッセイを読むことができます。彼の魅力をさらに深く知りたい方は、ぜひ一度訪れてみてください。

桂ひろばの今後の活躍、そして二代目桂力造としての新たな門出に、多くのファンが祝福の声を送っていることでしょう。上方落語界を代表する存在として、更なる高みを目指し、その芸を磨き続ける彼の姿に注目が集まります。

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