桂三枝の有限会社大企業

桂三枝の有限会社大企業

『桂三枝の有限会社大企業』は1996年4月から1997年3月まで、テレビ大阪で放送されていたバラエティ番組です。この番組は毎週日曜日の午前11時40分から12時55分まで放送され、後に放送開始時間が11時45分に変更されました。番組の特徴は、タイトルが示す通り、実際に有限会社を設立し、その運営を行うという新しい試みがなされていたことです。

番組の冠出演者である桂三枝（現在は六代桂文枝）と、テレビ大阪、さらに吉本興業がそれぞれ100万円を出資し、有限会社が立ち上げられました。社長には桂三枝本人が就任し、彼のユーモアと創造性がこの会社の運営に反映されました。彼の手によってプロデュースされた商品は、多様なアイデアが詰まり、多くの視聴者から注目を集めました。

代表的な商品としては、「きつねの涙」があります。この商品は、きつねうどんの味を持つ飴であり、辛い味わいの飴も一部含まれていました。また、パッケージデザインは著名なタレントである飯島愛が担当しており、視覚的にも魅力的な商品となりました。さらに、大阪風お好み焼き用ソース「大真打」はオタフクソースが販売し、地域の食文化を反映した商品として好評を博しました。

その他にも様々な商品が企画されていたものの、テレビ大阪の放送エリアは狭いため多くの新商品が期待されるほどの売上を上げることはできませんでした。特に神戸の地ビール会社との共同制作によって生まれたビール商品名は不詳ですが、酒税法に関連する問題が発生し、これが番組の終了に影響を与える一因となりました。全体的に見ると、このユニークなバラエティ番組は様々な商品企画を試みたものの、商業的成功には至らず、放送から1年を経て終了を迎えました。

『桂三枝の有限会社大企業』は、放送当時の新しいビジネススタイルとエンターテインメントが融合した面白い試みとして、今でも多くの人に記憶されています。桂三枝の独特なキャラクターとユーモアを生かしながら、多くの挑戦をする姿が視聴者に感銘を与え、彼のさらなる活動へとつながりました。

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