桂二乗

桂二乗 - 上方落語界を彩る人気落語家

桂二乗(かつら にじょう)は、三重県四日市市出身の落語家です。1978年5月29日生まれ。本名は高井豊史(たかい とよし)。

彼の落語家としてのキャリアは、偶然の出会いから始まりました。喫茶店で催された落語会を目撃したことがきっかけで、桂米二(かつら よねじ)の熱心なファンとなり、1年間もの間、米二について回るほどの熱意を見せます。

そして、2003年7月11日、桂米二に入門。師匠である米二の出身地である京都の地名「二条」に因んで「二乗」という芸名を名乗ることになります。本人は三重県出身であるため、自身の出身地を反映した「二乗」という字を希望したというエピソードも興味深いところです。

同年9月24日には、大阪梅田太融寺で行われた「桂米二不定期落語会」で「子ほめ」を演じ、満を持して初舞台を踏みます。その後は、祇園の料理店でアルバイトをしながら、通い弟子として厳しい修行の日々を過ごしました。

桂二乗は現在、米朝事務所に所属し、上方落語協会会員として活動しています。持ち前の明るさとユーモア溢れる語り口で、多くの観客を魅了し続けています。彼の落語には、現代社会の機知に富んだ視点や、人間味あふれる温かい表現が織り込まれ、幅広い年齢層から支持を得ています。

彼の努力と才能は、2013年に「第8回繁昌亭大賞」輝き賞を受賞したという事実からも明らかです。これは、彼の落語家としての技量と人気を裏付ける大きな功績と言えるでしょう。

桂二乗の落語は、単なる笑いの提供にとどまらず、人生の機微や社会の縮図を巧みに表現することで、聴く者に深い感動を与えます。彼の今後の活躍にも、大いに期待が高まります。

彼の入門から現在に至るまでの道のりは、桂米二の連載記事『NIKKEI NET 京の噺家 桂米二でございます』にも詳しく記されています。これらの記事では、弟子入り当時の様子や、初舞台を迎えるまでの苦労、そして年季明けまでの過程など、貴重なエピソードが数多く紹介されています。興味のある方は、ぜひ参照してみてください。

また、桂二乗自身もブログ『桂二乗のつれづれ』を開設しており、日々の活動や想いを発信しています。ブログを通して、落語家としての彼の素顔や、人間性の一端に触れることができるでしょう。

このように、桂二乗は、持ち前の明るさと実力で上方落語界を盛り上げ、多くの人々に笑顔と感動を届ける存在となっています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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