桂八十八

桂八十八

上方落語における「桂八十八」という名跡は、著名な落語家、三代目桂米朝師の俳号「八十八」にちなんで名付けられました。この名跡には、現在までに二人が襲名しており、それぞれの経歴や活躍について見ていきましょう。

初代 桂八十八

初代桂八十八は、言わずと知れた上方落語の巨匠、三代目桂米朝師です。米朝師は、戦後上方落語界を代表する存在として、数々の名作を後世に残しました。その芸の高さはもとより、落語への深い愛情と探究心は、多くの落語家たちに多大な影響を与えました。

米朝師が「八十八」という俳号を用いていたことは、彼の多様な才能の一端を示しています。落語のみならず、俳句にも造詣が深かった米朝師の、幅広い文化への関心の深さが伺えます。その俳号が、後進の落語家によって名跡として受け継がれることになったのは、まさに必然と言えるでしょう。

二代目 桂八十八

二代目桂八十八は、初代桂八十八（三代目桂米朝）の弟子である桂宗助が、2021年8月29日に襲名しました。宗助は、米朝師に師事し、その芸を磨き上げてきました。師匠譲りの高い芸の腕前と、独特のユーモラスな語り口は、多くの観客を魅了しています。

宗助が「桂八十八」を襲名したことは、米朝師の芸と精神を未来へと繋ぐ重要な出来事と言えるでしょう。二代目桂八十八として、彼は新たな時代の上方落語を担う存在として、今後の活躍が期待されています。

名跡襲名と伝統

落語の名跡は、単なる芸名ではなく、その名に込められた歴史と伝統を継承する重要なものです。桂八十八という名跡は、三代目桂米朝という偉大な落語家の名を冠しており、その重みは計り知れません。二代目桂八十八は、その重圧を感じながらも、自身の芸で名跡に新たな輝きを与えようと努力していることでしょう。

東京やなぎ句会との関わり

三代目桂米朝師は、東京やなぎ句会という俳句の会にも所属していました。このことは、彼が落語家としてだけでなく、俳人としても活動していたことを示しています。東京やなぎ句会との関わりは、米朝師の多様な才能と、文化への深い造詣を改めて示すものと言えるでしょう。

まとめ

「桂八十八」という名跡は、上方落語の歴史において重要な位置を占めています。初代の三代目桂米朝師から、そして二代目桂八十八へと受け継がれるその芸と伝統は、今後も上方落語を支え続けるでしょう。これからの二代目桂八十八の活躍に、大きな期待が寄せられています。

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