桂出丸

桂出丸：大阪を彩る落語家

桂出丸は、1964年9月7日、大阪市に生まれました。上方落語家として活躍する彼は、米朝事務所に所属し、上方落語協会会員でもあります。

彼の芸名、桂出丸は、本名である真田庸夫から名付けられました。大阪ゆかりの武将、真田幸村の居城である出丸から取ったこの名前には、大阪への深い愛情と、真田幸村のような力強さ、そして揺るぎない信念が感じられます。

1985年8月10日、桂朝丸（現在の桂ざこば）に入門。師事した桂朝丸は、上方落語界を代表する名人で、出丸の芸の礎を築いた重要な存在です。厳しい修行の日々を経て、1986年1月、「朝丸の会」にて満を持して初舞台を踏みました。

それから今日まで、桂出丸は数々の高座で観客を魅了してきました。彼の落語は、大阪の土地柄を反映したユーモラスな語り口と、巧みな話術が持ち味です。古典落語を忠実に守りつつも、現代的なアレンジを加えることで、老若男女問わず楽しめる、幅広い魅力を持つ落語を披露しています。

高座以外の一面も魅力的です。彼は余芸としてカードマジックを披露することもあり、その巧みな手さばきと軽妙なトークで、観客をさらに楽しませています。多才な才能は落語の枠を超え、様々な分野で才能を発揮しています。

また、桂出丸の私生活にも目を向けると、奥様はデザイナーとして活躍する方で、京都市立芸術大学で教鞭をとっていた経歴もお持ちです。芸術一家と言えるでしょう。奥様の才能と、その才能を支える彼の家庭環境も、彼の芸の深みに繋がっているのかもしれません。

彼は自身の公式サイト「まいど出丸です！」でも親しみやすい人となりを見せています。そこでは、高座の様子や近況、そして彼の落語への熱い想いを垣間見ることができます。

桂出丸の落語は、単なる娯楽にとどまりません。それは、大阪の歴史と文化、そして人情が凝縮された芸術作品です。彼の高座は、多くの観客に笑いと感動を与え続け、上方落語の未来を担う存在として、これからも大阪の街を彩り続けることでしょう。 彼の今後の活躍に期待せずにはいられません。

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