桂米市

桂米市 - 上方落語家から新たな道へ

1983年生まれの桂米市（かつらよねいち）は、かつて上方落語家として活躍した人物です。本名は市丸鉄也。大阪府大阪市港区出身で、5代目桂米團治を師匠に持ちます。

師匠との出会い、そして厳しい修行

トリイホールにて、当時桂小米朝を名乗っていた5代目桂米團治の落語『景清』に感銘を受け、弟子入りを志願しました。3ヶ月の試用期間を経て、2008年11月6日、3代目桂米朝の誕生日パーティーの席上で正式に弟子入りが許されます。

入門後、桂米朝宅に居候しながら厳しい修行の日々を送りました。桂米朝と寝室を共にする生活の中で、落語の稽古は就寝間際まで続き、布団の中で米朝が寝るまで稽古が行われることもありました。米朝からの厳しい指導は日常茶飯事でしたが、それは愛情の裏返しでもありました。

朝は米朝と共に朝刊を読み、内容についての質疑応答が1時間近く続くことも。食事やお風呂も一緒に入るなど、生活のあらゆる場面で米朝との交流が深まりました。米朝の仕事に同行する際には、蕎麦屋や焼肉屋の前を通ると必ず連れて行ってもらい、食事をご馳走になることもありました。

テレビ出演と廃業

2010年には、フィギュアスケートの高橋大輔さんに顔が似ていることから、『笑っていいとも!』の「そっくりさん」企画に出演。このことは、文楽の豊竹咲寿太夫氏もTwitterで言及しています。しかし、2011年春に落語家を廃業しました。

廃業後

廃業から10年以上が経過した2023年現在も、師匠である桂米團治との繋がりは続いており、米團治の落語会に顔を出すなど交流があります。「0（ゼロ）番弟子」と呼ばれることもあるようです。

個性的な人物像

桂米市は三島由紀夫の大ファンとしても知られています。その個性は衣装にも表れており、『楯の会』の制服をデザインしたデザイナー五十嵐九十九氏の弟子である佐藤英明氏が経営するペコラ銀座がスーツ衣装を担当、スタイリストはBEAMSハウス梅田店と心斎橋リフォームの内本久美子が務めています。

まとめ

桂米市の人生は、師匠との出会い、厳しい修行、テレビ出演、そして廃業と、ドラマチックな展開を見せてきました。上方落語家としての経験、師匠や先輩との交流、そして独特の個性は、彼のその後の人生にも大きな影響を与えていると言えるでしょう。 彼の今後の活動にも注目が集まります。

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