桂雀五郎

桂雀五郎：上方落語を彩る若き実力派

桂雀五郎は、1977年4月30日、大阪府豊中市に生まれました。本名は岸本尚登。大阪市立大学経済学部に在籍していましたが、中退後、2000年6月、上方落語界の重鎮である桂雀三郎に入門。同年の8月、大阪トリイホールで行われた「雀三郎みなみ亭」で、満を持して初舞台を踏みます。

師匠である桂雀三郎は、上方落語界を代表する一人であり、その二番弟子として入門した雀五郎は、伝統を継承しつつも、自身の持ち味を活かした独創的な落語を追求しています。持ち前の才能と努力によって、着実に実力をつけ、上方落語界の若手として注目を集める存在となりました。

彼の所属事務所は米朝事務所。上方落語協会にも会員として所属しており、協会活動にも積極的に参加しています。（2008年12月、師匠である桂雀三郎が上方落語協会に復帰したことに伴い入会）。

雀五郎の実力は、数々の受賞歴からも明らかです。2013年には「なにわ芸術祭」新人奨励賞を、翌2014年には同新人賞を受賞。これらの受賞は、彼の高い芸のレベルと、今後の更なる活躍への期待の高さを示すものです。

活動の場は、寄席だけにとどまりません。2017年には、ABCラジオの演芸番組『ラジオ演芸もん』にゲスト出演。同番組で、朝日放送アナウンサーの三代澤康司（落語研究会の先輩にあたる）が推薦する芸人として紹介されました。この出演は、彼の知名度をさらに高める一助となったことは間違いありません。

桂雀五郎の落語は、古典落語を忠実に再現するだけでなく、現代的な視点を取り入れ、観客を惹きつける魅力にあふれています。彼の今後の活躍から目が離せません。

参考文献

桂雀五郎 - 米朝事務所公式プロフィール
二番弟子 桂雀五郎 - 桂雀三郎公式サイト内のプロフィール
桂雀五郎 - 天満天神繁昌亭 落語家名鑑のプロフィール

関連項目

落語家一覧
上方落語
米朝一門
* 三代澤康司 - 朝日放送アナウンサー

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