桃太郎電劇

桃太郎電劇

『桃太郎電劇』（ももたろうでんげき）は、1993年にハドソンから発売されたゲームボーイ専用のアクションゲームです。この作品はサマープロジェクトが企画し、ナウプロダクションによって開発されました。桃太郎の物語を基にしたアクションゲームとしては、『桃太郎活劇』以来3年ぶりの登場となります。続編には『桃太郎電劇2』が1994年にリリースされています。

概要

ゲームのストーリーは、桃太郎が鬼ヶ島にいる閻魔を打倒することを目指して旅をするという、桃太郎シリーズの根本的なテーマに則っています。本作には、犬・猿・雉のキャラクターが衣装として登場し、それぞれの能力を桃太郎が活用できるというユニークな仕組みがあります。

ゲーム内容

システム

桃太郎は基本的に桃を投げつけることで敵と戦います。通常の桃での連射は2発まで可能ですが、敵を倒すと「大サイズの桃」へと変化します。この大サイズの桃は、足場としても使用でき、また敵に投げつけることで通常よりも大ダメージを与えられるのです。さらに、大サイズの桃を使って敵を倒すと「特大サイズの桃」となり、より大きな足場や高ダメージをもたらします。

桃は一度に1個しか使用できませんが、ステージクリア時に持ったまま次のステージに持ち越すことも可能です。これにより、ボス戦を有利に進めることができます。しかし、ボスによっては特定のタイミングでしか攻撃を受け付けないため、慎重な戦略が求められます。

敵の多くには上から乗ることでダメージを受けないものがあり、足場として利用することができます。ただし、横側や下側からの接触、飛び道具やトラップに当たるとダメージを受けてしまいます。ダメージを受けると、桃太郎の衣装が剥がれ、さらにダメージを受けると残機が減ってしまうのです。しかし、道中に散らばる「きびだんご」や「つづら」を使用することで衣装を取り戻すことが可能です。

衣装の種類

桃太郎にはいくつかの衣装があり、それぞれに特殊な能力があります。

• - 普通の服: 特殊能力はありませんが、ダメージを受けても衣装は消えず、拾い直すことができます。
• - 犬の服: 走るスピードがアップし、障害物に躓かない特性があります。
• - 猿の服: ジャンプ力が増し、敵を踏みつけることでダメージを与えることが可能です。
• - 雉の服: ジャンプ中にホバリングできる特徴があります。
• - 電撃桃太郎の服: ゲームクリア後に手に入る特別な衣装で、特定の条件下で変身可能です。

その他にも、多くのアイテムやトラップがゲーム内に配置されています。各ステージにおけるアイテムや仕掛けの利用法を覚えておくことが攻略の鍵となります。

ステージ構成

ゲームは8つのステージが6つのワールドに分かれており、全48ステージで構成されています。中盤や最後のステージではボス戦が待ち受け、過去にクリアしたワールドやステージに再挑戦できる仕組みもあります。これによりプレイヤーはトライアンドエラーを重ねて進める楽しみがあります。

ゲームクリア後の挑戦

最終ワールドをクリアすると、難易度がアップしたモードが開放されます。この新たなモードでは敵の耐久力が増し、桃太郎自身も新しい能力を得られます。ゲームのクリア後も楽しむ要素がふんだんに盛り込まれています。

評価

『桃太郎電劇』は、その面白さと独自のシステムから、多くのゲームファンに愛されています。ゲーム雑誌『ファミコン通信』などの評価も高く、それなりの支持を受ける作品となっています。桃太郎の冒険が、多くのプレイヤーによって体験され続けているのです。

もう一度検索