桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜

桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜

「桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜」は、2023年11月16日にコナミデジタルエンタテインメントから発売された、Nintendo Switch用のゲームソフトです。この作品は「桃太郎電鉄」シリーズの第24作目にあたります。

概要と特徴

本作は2023年2月9日に行われた「Nintendo Direct|Nintendo_Direct」にて発表され、キャラクターデザインは前作『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』を引き継いでいます。今回は、世界(日本国外)を舞台にする家庭用ゲーム機向けの作品としては、ニンテンドーDS版『桃太郎電鉄WORLD』以来13年ぶりの新作であり、据置機向けとしてもPlayStation 2の『桃太郎電鉄USA』以来のリリースとなります。

大きな変更点として、今回の作品では地球全体を模した球体マップが採用されています。従来の平面マップとは異なり、上下左右にマップ端がないため、プレイヤーは目的地へ反対側から回り込むことが可能です。さらに、空路の重要性が増し、空路を利用した戦略が求められるシステムが導入されています。特定のカードが空路を妨害する要素も新たに組み込まれています。

また、早期購入特典としてスーパーファミコン版『スーパー桃太郎電鉄II』が遊べるダウンロードコードが提供されており、ファンには嬉しいボーナスが付いています。

ゲームモードの進化

本作では、従来のゲームモードに加え、ヒストリーモードが新たに追加されました。「いつもの桃鉄」モードの中で、特定の大型イベントを短期間に楽しむことができます。また、プレイヤーは自由にマップや物件を観察する「マイワールド」機能を使って、過去のプレイ履歴や遭遇したイベントの演出を確認することができるようになりました。

開発の背景と挑戦

制作総指揮のさくまあきら氏は、国際的な展開を見越した作品を制作したいという考えを持っており、前作『令和』が成功したことを受けてすぐに本作の開発に取り掛かりました。ゲームデザイナーの桝田省治氏は、教育的観点からも現実の地理に則ったゲーム設計を重視し、従来のループ式マップの仕様を改め球状マップを提案しました。この新しいマップスタイルでは、プレイヤーはより直感的に位置を把握でき、移動がスムーズに行えるようになっています。

世界の国々や地域がゲーム内に多く反映されているため、ゲーム制作にあたっては多くの情報収集が必要でした。特に新型コロナウイルスの影響で現地取材が困難な状況下でも、旅行ガイドブックなどを活用し、最新の情報を集めることで物件選定の精度を高めたといいます。このように、グローバルな視点を持ちながらも、細部にまでこだわった作品が生まれました。

新たなイベントとキャラクター

本作には、「伝染病にうちかて!」「救援物資をとどけろ!」「IT長者をめざせ!」といった新しい大型イベントが導入されています。これらのイベントは、現在の社会情勢を反映したもので、プレイヤーは競争と協力を通じてゲームを進行させる必要があります。また、誰かの目的地に到達することで特別な報酬を得ることができたり、特別なカードが手に入ったりする仕組みも用意されており、プレイ感が一層豊かになっています。

ゲームに登場するボンビーも新格式が加わり、世界旅行ボンビーやばらまきボンビーといった新キャラクターが追加され、より多様な妨害要素がプレイヤーを待ち受けています。これにより、ゲームプレイに緊張感が生まれ、戦略的な思考が促されるでしょう。

まとめ

「桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜」は、全球を舞台にした新たな楽しみ方を提供するゲームとして、従来のファンのみならず新たなプレイヤーにも楽しんでもらえるようにデザインされています。新しいルールやシステム、キャラクターたちが織りなすストーリーが、あなたの挑戦を待っています。このゲームを通じて、地球を旅しながら友情や競争を楽しむことができるでしょう。

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