桐ケ谷覚

桐ケ谷 覚（きりがや さとる）

1949年（昭和24年）3月24日、秋田県大館市に生まれる。実家は食料品問屋を営んでおり、幼少期から商売を身近に感じる環境で育った。

実業家としての歩み

立教大学経済学部経済学科に進学し、在学中に現在の夫人と巡り合う。この出会いが、明治期に創業した家業である工務店、桐ヶ谷材木店（現：株式会社キリガヤ）を引き継ぐ決意を固めるきっかけとなった。

大学を卒業した1972年（昭和47年）、すぐに家業へ入るのではなく、まずは建材問屋で実務経験を積む道を選択する。その後、1976年（昭和51年）には横須賀市の工務店に入社し、建築業界での経験を深めた。この頃、後の内閣総理大臣となる小泉純一郎氏の衆議院選挙において、応援活動に関わる機会を得ている。

1981年（昭和56年）、家業である桐ヶ谷材木店に入社する。この年、同社は株式会社キリガヤとして新たなスタートを切る。1992年（平成4年）には同社の代表取締役に就任し、経営者としての手腕を発揮した。

地域経済や観光振興にも積極的に関わり、2015年（平成27年）には逗子市商工会会長および逗子市観光協会会長に就任している。

政治家への転身と逗子市長就任

2018年（平成30年）春以降、任期満了に伴う逗子市長選挙への出馬を複数の関係者から打診されるようになる。当初は工務店の経営を優先したいとして固辞していた。

しかし、同年9月3日に当時の平井竜一市長が、深刻化する財政状況を改善するため、既存の163事業を見直し、多くの事業を縮小または廃止する方針を打ち出した。この発表を受け、市の財政破綻への強い危機感を抱いた桐ケ谷氏は、「もし他の出馬がない無投票となるなら、自らが立候補しよう」と周囲に語り、やがて正式に市長選挙への挑戦を表明するに至った。市の財政難という切迫した状況が、実業家から政治家への転身を決意させた大きな要因であった。

2018年12月16日に実施された逗子市長選挙では、現職市長を抑えて見事に初当選を果たした。そして同年12月25日、第16代逗子市長に就任した。

逗子市政における取り組み

市長就任後、桐ケ谷市政は財政再建を喫緊の課題として取り組んだ。また、多様性を尊重する市政運営を目指し、2019年（令和元年）9月25日には、性的少数者であるLGBTQ+のカップルを法的に婚姻に準ずる関係として認める「パートナーシップ宣誓制度」について、2020年4月をめどに導入する方針を公表した。この制度は予定通り2020年（令和2年）4月1日に導入され、逗子市における性的マイノリティの権利保障に向けた一歩となった。

2022年（令和4年）5月には、新型コロナウイルスに感染したが、回復し公務に復帰している。

2期目の当選

2022年12月11日に執行された逗子市長選挙において、元職で元衆議院議員であった候補者を大差で破り、再選を果たした。これにより、逗子市長として2期目を務めることとなった。

関連情報

桐ケ谷覚氏に関する詳細や活動については、以下の公式情報源を参照することができる。

逗子のチャンス。 桐ヶ谷さとる 公式サイト
桐ケ谷さとる（キリガヤサトル） (@kirigayasatoru) - X（旧Twitter）
桐ケ谷さとる (kirigayasatoru.zushi) - Facebook
市長の部屋 | 逗子市

実業家としての経験と、逗子市の財政問題への強い問題意識を背景に市政を担う桐ケ谷覚氏は、2期目においても逗子市の発展と市民サービスの向上に努めている。

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