桑港のチャイナ街

「桑港のチャイナ街」（サンフランシスコのチャイナタウン、または、シスコのチャイナタウン）は、1950年11月にビクターレコードから発売された渡辺はま子のシングルです。この曲は、異国情緒あふれるサンフランシスコのチャイナタウンを舞台にした歌で、発売当時から多くの人々に愛されました。

1968年時点での累計売上は10万枚を記録しており、当時の歌謡曲としては非常に大きなヒットとなりました。渡辺はま子の代表曲の一つとして知られています。

紅白歌合戦での歌唱

この曲は、NHK紅白歌合戦でも複数回歌唱されています。渡辺はま子は、1951年の『第1回NHK紅白歌合戦』で紅組のトリを務め、この曲を歌唱しました。その後も、『第7回NHK紅白歌合戦』（1956年）、『第15回NHK紅白歌合戦』（1964年）、『第24回NHK紅白歌合戦』（1973年、特別出演）で歌唱しています。

合田道人の著書では、1952年の『第2回NHK紅白歌合戦』でも紅組のトリで歌唱されたとされていますが、NHKの公式資料ではこの年のトリは「火の鳥」となっています。この点については、資料によって情報が異なっています。

楽曲情報

このシングルのオリジナル盤は、SPレコード（ビクター V-40521）として発売されました。

収録曲は以下の通りです。

1. 桑港のチャイナ街
2. ハワイ航空便（歌：宇都美清）

両曲とも、作詞は佐伯孝夫、作曲・編曲は佐々木俊一が担当しています。佐伯孝夫は数多くの歌謡曲の作詞を手がけ、佐々木俊一は作曲家、編曲家として幅広いジャンルで活躍した人物です。

「桑港のチャイナ街」は、戦後の日本において異国情緒を感じさせる楽曲として、人々の心に深く残る歌となりました。渡辺はま子の歌唱力と、佐伯、佐々木の才能が組み合わさった名曲として、現在でも多くの人に親しまれています。

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