桑田佳祐のオールナイトニッポン

桑田佳祐のオールナイトニッポン

桑田佳祐のオールナイトニッポンは、かつてニッポン放送で放送されていたラジオ番組で、桑田がパーソナリティを務めていました。この番組は1979年から始まり、サザンオールスターズのメンバーや多くのゲストを迎え、様々なエピソードが魅力的でした。

番組の初期とエピソード

番組がスタートしたのは1979年4月で、木曜1部の時間帯に放送されました。当初、桑田は放送の直後にアミダばばあのテーマ曲を手掛けた明石家さんまをゲストに招いたり、山下達郎との共演がきっかけで長い友情が生まれるなど、多彩な交流がありました。特に山下がゲスト出演した際には、その後の家族ぐるみの付き合いにも繋がりました。

また、桑田は自らが敬愛するジョン・レノンと会うために軽井沢まで足を運ぼうとしたり、当時のアルバム『TOUCH』のプロモーションで松田優作をゲストに迎えるなど、リスナーとの距離感を大切にするスタイルが特徴でした。最終回にはスタジオライブを行い、サザンオールスターズのメンバーと明石家さんまもセッションに参加して盛大なフィナーレを迎えました。

火曜1部への移行と特番

1984年に桑田は火曜1部の時間帯に復帰し、より全国的なツアーが増える中で地方局からの生放送回数も増えました。この際、桑田とサザンの仲間たちが地域の名産などをリスナーにプレゼントする企画は好評を博しました。特に青山学院大学の後輩でサポートメンバーの斎藤誠とのデュエット企画は、リスナーには人気を集めました。

1985年2月27日には「バースデイスペシャルライブ」と題して特別な生放送が開催され、多くのゲストが参加しました。このライブでは桑田の誕生日を祝うために、タモリや山下久美子などが登場し、多彩なパフォーマンスが披露されました。番組が午前3時を過ぎてしまうほどの盛況ぶりで、特別企画として白井貴子のオールナイトニッポンにも延長し、多彩な豪華キャストが共演しました。

放送コーナー

番組にはいくつかの人気コーナーもありました。「金太負けるな」と「ありそうでないものコーナー」が特に有名で、リスナーからのハガキを元にしたコンテンツが多く、楽しみの一端を担っていました。また、女性同士でのトークを楽しむ「マナのドスこい」もあり、聴取者を楽しませる工夫に溢れていました。

結論

桑田佳祐のオールナイトニッポンは、桑田の個性豊かさと音楽仲間との絆、そしてリスナーとのインタラクションが強調された空間でした。放送を通じて数々のエピソードや交流が生まれ、その一つ一つが今でもファンの記憶に焼き付いています。この番組は、桑田佳祐の音楽と人間性の源流を知る貴重な足跡と言えるでしょう。

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