桜木ジェイアール

桜木 ジェイアールについて

桜木ジエイアール（さくらぎ じぇいあーる）は、1976年10月30日生まれの日本のプロバスケットボール選手であり、指導者でもある。アメリカ合衆国カリフォルニア州ベーカーズフィールド出身で、ポジションはパワーフォワードとセンターを務める。現在は富山グラウジーズのスーパーバイジングコーチを務めている。彼の旧名はジェイアール・ヘンダーソン（JR Henderson）で、本名はMilton Henderson Jr.である。

来歴と経歴

桜木は1994-1995のシーズン、カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）に在籍中、1年生ながらにして平均9.2点を記録し、全米大学バスケット選手権における優勝に貢献した。その後、CBAを経て、1998年にはNBAドラフトにてバンクーバー・グリズリーズに2巡目で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせた。さらにフランスやベネズエラでも活躍し、2001年に日本のアイシン（現：シーホース三河）に入団した。

日本においては、桜木はインサイドでのポストプレーに長けており、チームの中心選手として活躍。2002年からは全日本バスケットボール選手権で4連覇を果たし、2002-03・2003-04シーズンにはスーパーリーグ連覇にも貢献した。彼の活躍は日本のバスケットボール界に多大な影響を与えた。

2007年には日本国籍を取得し、翌年には北京オリンピック予選を兼ねるアジア選手権で日本代表に選出された。これにより、NBA経験者としての代表入りは史上初となる。2008年のオールジャパン決勝では34点を獲得し、チームの優勝に大きく貢献。これにより、彼は計6回のベスト5選出を果たしている。

プレースタイル

桜木はインサイドプレイヤーであるにもかかわらず、2017-18シーズンには平均5.3アシストを記録するなど、視野が広い選手としても知られている。彼のプレースタイルは、まずゴール下で相手を引きつけ、ダブルチームが呈示されるとフリーになった味方選手にパスを出すというもの。それにより、味方シューターへの効果的なサポートが実現している。

桜木の存在は、シーホース三河の攻守において欠かせない要素とされ、彼の巧みなポストプレーと的確なパスワークは、チーム戦術の核を形成している。特に、金丸選手などのシューター陣を活かすことに秀でている。

引退とその後

彼は2019-20シーズンをもって選手としてのキャリアを終えることを発表。その後、Wリーグに所属するアイシン・エィ・ダブリュ ウィングスのテクニカルアドバイザー、さらにはB.LEAGUEの越谷アルファーズでも同様の役職を務めた。2021-22シーズンからはスーパーバイジングコーチに就任し、指導者として新たな道を歩み始めた。

2022-23シーズンにおいても越谷アルファーズのスーパーバイジングコーチに留まっていたが、2023年3月には兼任で現役選手に復帰。東京Z戦ではダンクで得点を記録するなど、さまざまな面での活躍を続けている。シーズン終了後は越谷を退団し、2023-24シーズンから富山グラウジーズのスーパーバイジングコーチに就任した。彼のキャリアは、選手としてだけでなく指導者としての成功も追求し続けている。

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