森の戦士ボノロン

森の戦士ボノロン



『森の戦士ボノロン』は、北原星望原作、永山ゴウ(後にヒカリン)作画、原哲夫プロデュースによる絵本シリーズ、およびフリーペーパー「ポラメル」に掲載されている絵物語です。オレンジ色の巨人ボノロンが、様々な人々の願いを叶えるために活躍する姿を描いています。

概要




全国のセブン-イレブン店舗を中心に、偶数月の15日に100万部が配布されています。2022年10月号からは、作画担当がヒカリンに交代し、キャラクターデザインが大幅にリニューアルされました。

世界観



物語の舞台は、人間が暮らす地上世界と、巨木の根をネットワークとして繋がれた別世界「タスムンの森」です。タスムンの森は、地上世界とは異なる自然や住人が存在し、様々な出来事が起こる場所として描かれています。

登場キャラクター



  • - ボノロン: 主人公のオレンジ色の巨人。一人称は「オデ」、二人称は「オメ」です。泣き虫で心優しい「タスムン族」の男の子で、森の戦士として活躍します。大樹のそばで涙を流した者の願いを一つ叶えますが、彼自身が持っている能力は、長命であること、力持ちであること、空が飛べることなどに限られます。そのため、相棒のゴンと共に知恵を絞り、時には他者の力を借りて、願いの奥に隠された本当の気持ちを相手に気付かせるのが物語の基本的なパターンです。年齢は90歳ですが、タスムン族の1年は人間の10年に相当するため、人間年齢に換算すると9歳です。
  • - ゴン: ボノロンの親友の犬。第2話から登場します。常に包帯を巻いているのは、ノラ犬だった頃に村人から暴行を受けていたためです。危機に瀕した者を放っておけない性格ですが、その行為は周囲に理解されず報われないことが多かったようです。瀕死の状態だったところをボノロンに助けられ、タスムンの森に入る権利と声真似の能力を得て、ボノロンと行動を共にします。
  • - ユリシア: 砂漠化の危機に晒されている森の妖精。元々はタスムン族でボノロンの幼馴染でしたが、病に倒れ、死後妖精へと転生しました。転生の際に記憶を失っていましたが、ボノロンとの再会を通して記憶を取り戻し、再び友達となります。
  • - オーバ: 物語の語り手を務める老婆。アニメ版オリジナルキャラクターです。

書誌情報



『森の戦士ボノロン』シリーズは、以下のタイトルで刊行されています。

  • - 森の戦士ボノロン 涙のきせきの巻 (2008年2月発行 ISBN 978-4-902022-57-5)
  • - 森の戦士ボノロン よっぱらいのゴンの巻 (2008年8月発行 ISBN 978-4-902022-59-9)
  • - 森の戦士ボノロン 雪ホタルの巻 (2009年1月発行 ISBN 978-4-902022-61-2)
  • - 森の戦士ボノロン カミナリ赤ちゃんの巻 (2009年04月 ISBN 978-4-902022-69-8)
  • - 森の戦士ボノロン ベジのゆびきりの巻 (2009年07月 ISBN 978-4-902022-70-4)
  • - 森の戦士ボノロン ママの宝ものの巻 (2009年12月 ISBN 978-4-902022-73-5)
  • - 森の戦士ボノロン 幸せのタネの巻 (2010年05月 ISBN 978-4-902022-76-6)
  • - 森の戦士ボノロン 勇気の石の巻 (2011年03月 ISBN 978-4-905246-00-8)
  • - 森の戦士ボノロン 帰ってきたやさしさの巻 (2012年08月 ISBN 978-4-905246-27-5)
  • - 森の戦士ボノロン 友だちになれるかなの巻 (2013年05月 ISBN 978-4-905246-30-5)
  • - 森の戦士ボノロン いつもいっしょだワンの巻 (2014年05月 ISBN 978-4-905246-32-9)

テレビアニメ



2007年11月から2008年5月にかけて、『ボノロン 〜不思議な森のいいつたえ〜』のタイトルでキッズステーションにてテレビアニメが放送されました。全26話。

声の出演:


スタッフ:

  • - 原作: 北原星望
  • - 総監督: 加藤友誠
  • - 監督: うえだひでひと
  • - 脚本: 梅村真也
  • - キャラクター原案: 永山ゴウ
  • - キャラクターデザイン: 川筋豊
  • - 音楽: 海津賢、高橋浩一郎
  • - 音響監督: 松丸利行
  • - アニメーション制作: アクタス

主題歌:

  • - オープニングテーマ: 「ボノロンと歩こう!」
  • - エンディングテーマ: 「ボノロン絵かき歌」

外部リンク



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