森下俊三

森下俊三（もりした しゅんぞう）

プロフィール

森下俊三（もりした しゅんぞう）は、1945年4月8日に三重県亀山市で生まれた日本の実業家です。名古屋大学の工学部を卒業し、その後工学研究科でも学びました。森下氏は、日本電信電話公社（現NTT）に入社し、多様な役職を歴任し、最終的にはNTT西日本の代表取締役社長として抜擢されました。その後も阪神高速道路株式会社の取締役会長を務めた他、関西経済同友会の代表幹事やNHK経営委員会の委員長など、幅広い分野で影響力のあるポジションを担ってきました。

経歴

1964年に三重県立四日市高等学校を卒業後、1968年に名古屋大学工学部電気電子学科を卒業、1970年には名古屋大学大学院工学研究科を修了しました。この年に日本電信電話公社へ入社し、1988年には北海道支社の副支社長に就任、その後もエヌ・ティ・ティ移動通信網で通信技術システム部長などを歴任。1999年には東日本電信電話株式会社の常務取締役として、技術部を担当し、2002年には副社長に昇進しました。そして2004年には西日本電信電話株式会社の代表取締役社長に就任しました。

その後も、関西経済同友会や関西経済連合会の活発な活動を行い、さらにNHK経営委員としてメディアへの影響を及ぼしました。特に、2018年には日本郵政に関する問題で、国会で議事録の非公開について追及を受けたことがあり、その際の発言について様々な議論が巻き起こりました。さらに、NHKの内部告発者たちが厳重注意の際の録音データの開示を求めた訴訟では、2024年に東京地裁からNHKと森下にも支払い命令が出されるなど、注目を集めています。

略歴

• - 1964年: 三重県立四日市高等学校卒業
• - 1968年: 名古屋大学工学部電気電子学科卒業
• - 1970年: 名古屋大学大学院工学研究科修了、日本電信電話公社に入社
• - 1988年: 日本電信電話株式会社北海道支社副支社長
• - 1992年: エヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社通信技術システム部長
• - 1996年: 日本電信電話株式会社理事・設備企画部長
• - 1999年: 東日本電信電話株式会社常務取締役・技術部長
• - 2000年: 同代表取締役常務取締役・法人営業本部長
• - 2002年: 同代表取締役副社長
• - 2004年: 西日本電信電話株式会社代表取締役社長
• - 2005年: 関西経済同友会代表幹事
• - 2007年: 関西経済連合会副会長
• - 2008年: 西日本電信電話株式会社取締役相談役
• - 2008年: 大阪府特別顧問
• - 2009年: 大阪府公安委員
• - 2010年: 関西テレビ放送番組審議委員長
• - 2011年: 財団法人関西情報・産業活性化センター会長
• - 2012年: 阪神高速道路株式会社取締役会長
• - 2014年: 大阪府公安委員長
• - 2018年: 日本放送協会経営委員長職務代行者
• - 2019年: 日本放送協会経営委員長
• - 2024年: 日本放送協会経営委員長を退任

著書

森下俊三は、2010年に出版した『5時から塾 ブロードバンド時代への大転換』により、現在の通信技術の進展についての見解を述べており、元NTTの実務経験を活かした内容となっています。

結語

森下俊三は、日本の通信業界やメディアにおける重要な存在として、長いキャリアの中で多くの役職を経験し、社会に影響を与えてきました。彼の経歴や業績を通じて、今後のビジネス界での動向にも注目が集まります。

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