森大衛

森大衛（もり だいえい）

森大衛は、1965年富山県富山市生まれの書家です。本名は森行弘。富山県立富山商業高等学校を卒業後、書家としての道を歩み始めました。幼少の頃からその才能を発揮し、数々の賞を受賞。独自のスタイルを確立し、「達筆王」として広く知られています。

経歴

1979年、北日本新聞社主催の書き初めコンクールで金賞を受賞し、早くから才能を開花させました。その後、数々の書道展で受賞を重ね、その実力を認められていきます。

主な受賞歴

1990年：独立秋季展 『掴』（秀作受賞）
1991年：独立書展 『臨・左繍叙』（秀作受賞）
1992年：独立書展 『獅』（特選受賞）、日本象書会展 『燃』（特選受賞）
1993年：独立書展 『不滅』（特選受賞）、日本芸術書法展 『龍翔鳳舞』（世界芸術協議会大賞受賞）
1995年：富山県展 『鐵牛』（県展賞受賞）
1996年：国民文化祭とやま'96 『九天』（教育委員長賞受賞）、独立秋季展 『筆龍墨海』（秀作受賞）
1997年：独立書展 『心拳』（準会員賞受賞）
2012年：独立書展 『国土巌浄』（会員賞受賞）
2016年：毎日書道展 『起』（毎日賞受賞）
2017年：毎日書道展 『洲』（秀作受賞）
2018年：毎日書道展 『久壽玉』（毎日賞受賞）

2000年代に入ると、フジテレビの『めざましテレビ』や『笑っていいとも!』など、数々のメディアに出演。「目指せ!達筆王」コーナーでは指南役としてレギュラー出演し、そのユニークなキャラクターと卓越した書道技術で人気を博しました。

2006年には、奈良県の當麻寺中之坊に「書」を献納。人間国宝や文化勲章受章作家の絵画作品群に並び、その芸術性が高く評価されました。

2007年には、渋谷に東京オフィスと書道教室を開設し、後進の育成にも力を注いでいます。また、日本テレビ「ズームイン!!SUPER」では、「書道ガールズ甲子園」の審査員を務め、コーナータイトルを揮毫しました。

2019年と2023年には、大相撲力士・朝乃山の化粧まわしの文字を揮毫。朝乃山は森氏の母校である富山商業高校の後輩にあたります。

人物

小中高生の教育書道からデザイン書道、芸術書道まで幅広い分野で活躍しており、タイトル文字、商品名、ロゴなども手掛けています。ミュージシャンとの共演やファッション誌への作品提供も行うなど、ジャンルを超えた活動を展開しています。

トレードマークはヒゲと茶髪。ヒゲは肌が弱く、毎日剃るとカミソリ負けしてしまうため、伸ばしているとのことです。

「書道が嫌い」と公言していますが、それは「嫌いだからこそ、カッコイイもの、美しいものにこだわって作品を発表していきたい」「嫌いだからこそ見つけられるものがある」という、独自の哲学に基づいています。

主なメディア出演

テレビ
フジテレビ：「めざましテレビ」「笑っていいとも!」など多数
日本テレビ：「ズームイン!!SUPER」「世界の果てまでイッテQ」など多数
TBS：「ひみつの嵐ちゃん」「あさチャン!」など多数
テレビ朝日：「堂本剛の正直しんどい」「題名のない音楽会」
NHK Eテレ：「スクールライブショー」
ラジオ
NHKラジオ：「ここはふるさと旅するラジオ」
TOKYO FM：「中村正人の夜は庭イヂリ」

著書

『目指せ!達筆王〜すぐに上達する132のコツ〜』（扶桑社）
『ヒゲMEN We love "Hige"』（双葉社）
* 『森大衛のなるほど書道入門』（全3巻、汐文社）

現在

公益財団法人独立書人団審査会員、一般財団法人毎日書道会会員、富山書道会会長などを務め、後進の育成と書道文化の発展に貢献しています。

もう一度検索