森山周

森山 周（もりやま まこと）

森山周は、1981年8月11日生まれ、兵庫県川西市出身の元プロ野球選手で、現在はコーチや野球解説者としても知られています。彼は、外野手及び内野手として、プロ野球の舞台で数々のプレーを披露しました。特に「ルパン」の愛称を持ち、もみあげの長さがトレードマークとなっています。私生活ではタレントの滝口ミラと結婚しています。

経歴

プロ入り前

森山は川西市立清和台中学校から報徳学園高校に進学し、高校時代は3度甲子園に出場したものの、出場機会には恵まれませんでした。在学中、アメリカンフットボールのスカウトも受けましたが、最終的には野球への情熱から大阪産業大学に進学し、プロ野球選手を目指すことに決めました。大学では左打ちに転向し、3年秋にはリーグ戦で首位打者を獲得。その後、社会人野球のヤマハに進み、都市対抗野球に選手として参加しました。

2005年のドラフトでオリックス・バファローズから4位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアが始まります。背番号は「0」で、これはダイヤモンドを「周」るという意味が込められています。

オリックス時代

森山はプロ入り初年度の2006年に一軍昇格。しかし、その後は二軍と行き来しながらも、シーズン終了時には打率.356という成績を残しました。翌年は出場が減少し、打撃面で苦しむ時期もありましたが、2008年に監督が変わると、主に代走として多くの試合に出場し始めました。

その後も守備力と代走としてのスピードでチームに貢献しながら、2012年には出場機会が減少し、結果として戦力外通告を受けます。

楽天時代

2013年、彼は東北楽天ゴールデンイーグルスと契約を結びます。この年は自己最多の89試合に出場し、盗塁も11を記録。さらに日本シリーズでもヒーローになる場面が多く見受けられました。2014年や2015年においても、代走や守備固めとして数字を残し続け、プロ野球界における役割を果たしました。しかし、2015年には現役引退を決意し、その翌日には楽天の二軍外野守備走塁コーチに就任したのです。

現役引退後

引退後は指導者としてのキャリアをスタートし、背番号84で二軍コーチとして活動を開始。その後、2016年に一軍コーチに昇進し、さらに2019年からは楽天イーグルスアカデミーのコーチも務めています。2020年にはクラーク記念国際高等学校の女子野球部監督に就任し、指導者として新たな道を歩んでいます。

森山の卓越したスピードは特に際立っており、50メートル走で5.5秒、一塁到達で3.7秒という驚異的な数字は彼の存在感を際立たせました。また、彼のプレースタイルは多くの若手選手にとっての模範であり続けています。打撃面においても彼の技術は評価されており、特に左方向への強い打球が特徴です。こうした多面的な能力により、森山は現在でも野球界で影響力のある存在であり続けています。

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