森本修

森本修（もりもと おさむ）は、1919年1月1日に生まれ、1998年9月28日に79歳で亡くなった、日本の農林官僚です。和歌山県海南市出身で、そのキャリアを通じて日本の農業と林業の発展に尽力しました。彼は、農林中央金庫の理事長を務めたことで特に知られています。

森本は1941年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業後、1942年に農林省に入省しました。彼は農林省内で、その専門知識とリーダーシップを発揮し、数々の重要な役職を歴任しました。1965年6月には農林経済局長に就任し、その後、1966年9月に農政局長、1968年6月には水産庁長官、1969年11月には食糧庁長官という要職を歴任しました。

1970年8月には、農林省の事務次官に任命され、農林行政の最高責任者として手腕を振るいました。事務次官退任後も、1973年7月には農業信用保険協会の理事長に就任するなど、日本の農業界を支え続けました。そして、1977年5月には農林中央金庫の理事長に就任し、その経営を主導しました。1991年5月には、その長年の功績を称えられ、農林中央金庫の特別顧問に就任しました。

森本の功績は、その職務を通じて日本の農林水産業の発展に大きく貢献したことです。彼は、政策立案から現場の指導まで幅広く関わり、農林行政の近代化に尽力しました。その功績が認められ、1991年4月には勲一等瑞宝章を受章しました。これは、長年にわたる彼の社会への貢献を国が公式に認めたことを示しています。

森本修は、1998年9月28日に心不全のため79歳でこの世を去りましたが、彼の遺した功績は、日本の農業史において重要な一部として永遠に語り継がれるでしょう。



参考文献

* 人事興信所 編『人事興信録 第39版 下』人事興信所、1997年。

もう一度検索