森永ミルクキャラメル

森永ミルクキャラメル

森永ミルクキャラメルは、森永製菓が製造・販売する、100年以上の歴史を持つキャラメル菓子です。その優しい甘さと、どこか懐かしい味わいは、子供から大人まで幅広い世代に愛され続けています。

歴史

森永製菓の前身である森永西洋菓子製造所が1899年に創業した当初から、キャラメルは販売されていました。しかし、現在の「森永ミルクキャラメル」という名前になったのは1913年のことです。高温多湿な日本の気候では、キャラメルが溶けてしまうことが課題でしたが、創業者である森永太一郎が試行錯誤を重ね、品質改良に成功しました。

1914年には、携帯に便利な紙箱入りのミルクキャラメルが発売され、東京大正博覧会で人気を博しました。当初はブリキ缶でのバラ売りでしたが、容器代がかさむため高級菓子となってしまい、現在まで続く黄色い紙パッケージへと変更されました。

戦時中には、「祈武運長久」の文字が入った帯封が用いられたり、慰問用のブリキ缶入りキャラメルが発売されたりと、時代を反映した商品展開が行われました。1953年に砂糖の統制が解除されると製造が再開され、当時から「昔懐かしいパッケージ」として親しまれていました。

パッケージ

黄色地に茶色の文字で「ミルクキャラメル」と書かれたレトロなデザインは、長年変わらぬお馴染みのものです。エンゼルマークと「滋養豊富」「風味絶佳」の文字が、商品の特徴を伝えています。基本デザインは変更されることはありませんが、時代に合わせてロゴが変更されたり、期間限定で特別なデザインが施されたりすることもあります。

1962年から1970年代中期にかけては、アメリカ人デザイナーによる新しいデザインのものが発売されましたが、消費者に馴染みが薄く、元のデザインに戻されました。2014年には、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。

ミルクキャラメルの日

商品名が「ミルクキヤラメル」から「ミルクキャラメル」に変更された6月10日は、「ミルクキャラメルの日」として制定されています。キャラメルを通じて、懐かしい思い出を語り合う日として親しまれています。

バリエーション

定番のミルクキャラメル以外にも、塩キャラメル、抹茶キャラメル、期間限定フレーバーなど、様々な味が展開されています。地域限定のフレーバーも存在し、旅行のお土産としても人気です。

主な種類 (2024年8月現在)

森永ミルクキャラメル
森永ミルクキャラメル大粒
森永塩キャラメル
森永抹茶キャラメル
* 森永とろ生キャラメル

派生商品・コラボレーション

森永ミルクキャラメルは、様々な商品とコラボレーションしています。ハイソフト、プリン、チョコレート、ポップコーンなど、バラエティ豊かな商品が展開されています。また、ホットケーキやコッペパンなど、食品メーカーとのコラボレーションも多数あります。

その他、線香やタオル、パズルなど、意外な商品とのコラボレーションも話題を呼んでいます。

広告宣伝活動

発売当初から、新聞、雑誌、街頭ポスターなど、様々な広告宣伝活動を展開してきました。昭和中期には、飛行機を使ったキャンペーンや、ネオン地球儀の設置など、大規模な宣伝活動も行われました。

テレビCMは、日本初の民間放送テレビ局が開局した日に放送され、日本初のテレビCMソングが流れました。近年では、杏や上戸彩が出演するCMが話題となりました。

まとめ

森永ミルクキャラメルは、100年以上の歴史を持つ、日本の国民的お菓子です。その変わらぬ美味しさと、時代に合わせた変化で、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

もう一度検索