森浩二

森浩二について

森浩二（もり こうじ）は、1962年1月1日生まれで、高知県中村市（現在の四万十市）や群を代表する元プロ野球選手です。投手としてのキャリアを築き、プロ野球界に名を刻みました。

来歴と高校時代

森は高知商業高校に在籍し、1978年の夏の甲子園において、2年生ながら主戦投手としてチームを引っ張りました。彼は決勝戦に進出し、PL学園高校のエース西田と対戦しましたが、9回裏で逆転サヨナラ負けを喫しました。この悔しい経験は彼の成長に大きな影響を与えました。翌年の春の選抜大会では、実力のある浪商高校に敗れ、その夏も準々決勝で敗退し、甲子園の土を再び踏むことは叶いませんでした。この時の同級生には、後にプロ入りする中西清起がいます。

プロ入りと阪急ブレーブスでの活躍

1979年のドラフトで、森は阪急ブレーブスから2位指名を受けて入団します。1982年にはプロ初登板を果たし、1983年には初勝利を挙げました。その後、同年10月には初先発も経験し、少しずつ自分の地位を確立していきました。

特に1988年には自己最多の42試合に登板し、1989年も40試合に出場するなど、チームの重要な戦力として活躍しました。ただし、身体の故障が頻発したこともあり、次第に出場機会は減少していきました。

ヤクルトスワローズへの移籍と引退

1992年のオフシーズンには、ヤクルトスワローズに移籍することとなりました。この移籍は西岡剛とのトレードによって実現しました。1993年には中継ぎとして21試合に登板し、リーグ優勝に貢献したものの、現役生活は同年限りで終止符を打ちました。

現役引退後の活動

森は現役引退後、オリックスのアシスタントスタッフとして打撃投手を務め、さらには選手寮の副寮長を経て、2010年に寮長に就任しました。その後、2013年からはオリックスの編成部でスカウトとして活動し、2017年には調査グループの長として選手の発掘に努めています。

特筆すべき成績と記録

彼のプロキャリアにおけるユニークな記録には、1球敗戦投手として2度の記録があります。これは、同点での救援登板やリードを守れなかった試合での敗戦を意味し、特に1球という短い登板で敗戦を喫するというのは稀有な経験です。森は、甲子園時代の華やかさとは対照的に、プロでは主に左のワンポイント要員として活躍し、チーム事情に応じた役割を果たしました。

森浩二の野球人生は、数々の屈折と成功を経たものであり、現在でも多くの野球ファンや関係者にとって思い出深い選手の一人です。

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