森部昌広

森部 昌広氏は、1964年9月12日に福岡県で誕生しました。教育者、実業家、そしてコンディショニング指導者という、複数の顔を持つ人物です。

法政大学経済学部を卒業後、森部氏は福岡県立三潴高等学校にて社会科（地理）の教壇に立ちます。同時に、陸上競技部やバレーボール部の顧問を務め、学生時代から培ってきたフィジカルトレーニングの知識と経験を活かして、多くの選手をインターハイや国体といった全国の舞台へと導きました。

高校教諭としてのキャリアを経て、森部氏は民間フィットネス業界へとその活動の場を移します。株式会社ホテル日航福岡が開業準備を進めていた際に、フィットネス部門の立ち上げに携わり、「ニッコーフィットネスクラブ」の基盤構築に貢献しました。その後、有限会社タハラが運営する田原形成クリニックに籍を移し、メディカルフィットネスクラブ「Dr.Belle」の開設を主導し、マネジャーとして約5年間その運営を担いました。

1996年には自らの会社、株式会社オールを設立し、ジム経営を開始します。後に株式会社GETへと社名を変更し、その初代代表取締役社長として本格的にコンディショニングトレーナーとしての道を歩み始めました。企業経営に加え、教育分野への貢献も続けており、2008年からは九州共立大学総合研究所の副所長を務めています。また、同大学経済学部の経済・経営学科スポーツビジネスコースでは特別客員准教授・主任として教鞭を執り、「アサヒ緑健カップ第10回TVQシニアオープンゴルフ」のような実際のスポーツイベントにおける実践的な活動を通して、学生たちの指導にあたっています。

コンディショニングの普及にも精力的に取り組んでおり、一般社団法人全日本コンディショニングコーチ協会（NCCA）では代表理事として「トータルコンディショニング」の啓発活動に尽力しています。プロフェッショナル・コンディショニングコーチとしては、元福岡ソフトバンクホークスの髙橋秀聡投手や、オリンピック日本代表選手を含む数多くのトップアスリートのトータルコンディショニング指導を手掛けてきました。

「森部塾」の塾長としては、筋力トレーニングを日常生活に取り入れる習慣を提唱し、その普及活動を行っています。さらに、トレーニングメソッドをまとめたDVDやマニュアルの制作にも携わっており、「天使の美脚塾 〜 The Best Exercises for All Ladies 〜」や「ピッチング・スピードアップ・プログラム」の監修を行いました。

執筆活動も行っており、共著「現代人のエクササイズとからだ」のほか、単著として「学校スポーツ ケガをさせずに強くする」、「奇跡のフルーツダイエット」といった書籍を出版しています。

また、メディア出演も多く、コミュニティラジオ天神「福岡★街かど森部塾」、KBCラジオ「PAO〜N」内の「健康森部塾」、徳永玲子の「お昼ドキッ！」での「健康森部塾」など、多数のラジオ番組にレギュラー出演しています。テレビではNHK福岡「情報ワイド福岡いちばん星 ふれあい1分健康塾」をはじめ、KBC、RKB、TNC、TVQなど地元のテレビ局の番組にも出演し、健康やトレーニングに関する情報を分かりやすく解説しています。KBC「ドォ〜モ」の企画で柴原洋氏の140km/h超え挑戦をサポートするなど、実践的な側面でもメディアに登場しています。

森部氏は、教育、ビジネス、フィットネス、そしてメディアを通じた啓発活動という多角的なアプローチで、人々の健康増進とアスリートのパフォーマンス向上に貢献し続けています。

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