森雄基

森 雄基

日本ラグビー界に足跡を残した元選手、森 雄基（もり ゆうき）氏は、1985年7月5日に大阪府大東市で生を受けました。主にフォワード陣の中央で、スクラムの要となる重要なポジション、フッカー（HO）としてプレーしました。その体格は、身長180cm、体重105kgという恵まれたもので、グラウンド上での力強いプレーを支えました。「ボブ」という愛称でも知られ、チームメイトやファンに親しまれました。

幼少期にラグビーというスポーツと出会ったのは、小学6年生の時です。この頃からラグビーに打ち込み、才能を開花させていきました。

高校はラグビー強豪校として知られる啓光学園高校（現在の常翔啓光学園高等学校）に進学。高校時代には、全国から選抜された精鋭たちが東西に分かれて戦う伝統ある大会、第27回高校東西対抗試合に西軍代表として出場するなど、早くからその実力が注目されました。

高校卒業後、2004年には大東文化大学へ進学。大学ラグビー部でも中心選手として活躍し、4年次となる2007年にはチームのキャプテンという重責を担い、リーダーシップを発揮してチームを牽引しました。

大学での輝かしいキャリアを終えた後、2008年に卒業。同年、日本のトップリーグに所属するリコーブラックラムズ（現在のリコーブラックラムズ東京）に加入しました。プロ選手としてのキャリアをスタートさせた森氏は、加入初年度の2008年10月18日、トップイースト11の第5節、栗田工業ウォーターガッシュ戦で途中出場を果たし、これが公式戦における記念すべき初出場となりました。

リコーブラックラムズでは、長きにわたりフッカーとしてチームに貢献。その献身的なプレーと経験は、チームにとってかけがえのないものとなりました。多くのシーズンを戦い抜き、プロ選手として高みを目指し続けました。

そして、2023年。長年にわたる現役生活に区切りをつけ、惜しまれつつもグラウンドから退きました。小学6年生でラグビーを始めてから、学生時代、そしてプロの選手として歩んだ約20年以上のキャリアは、日本ラグビーの歴史の一ページに刻まれるものです。大阪府大東市で生まれ育ち、啓光学園高校、大東文化大学を経て、リコーブラックラムズでプロとして活躍した森雄基氏の軌跡は、これからラグビー選手を目指す多くの若いアスリートたちにとって、大きな目標となることでしょう。フッカーとして、また一人のラグビーマンとして、森氏が残した功績は今後も語り継がれていくはずです。

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