椎宮八幡神社

椎宮八幡神社

椎宮八幡神社は、徳島県徳島市に位置し、眉山の麓に静かに佇む神社です。「しいのみやさん」という愛称で地元の人々に親しまれており、その名は広く知られています。また、別名として「椎宮神社」とも呼ばれています。

特筆すべきは、椎宮八幡神社一帯が「椎宮公園」として整備されている点です。この公園は、自然豊かな環境を活かした憩いの場として、多くの人々に利用されています。さらに、椎宮八幡神社は「とくしま市民遺産」にも選定されており、地域の歴史と文化を伝える重要な存在となっています。

祭神

椎宮八幡神社では、以下の神々が祀られています。

品陀別命（ほんだわけのみこと）
木花咲耶姫命（このはなさくやひめのみこと）

また、以下の神々が合祀されています。

猿田彦神（さるたひこのかみ）
大市姫命（おおいちひめのみこと）
榮大神（さかえのおおかみ）

境内社

境内には、以下の境内社があります。

中嶋神社
稲荷神社
神明社
鎮守社
天神社
疱瘡神社

歴史

椎宮八幡神社の創建は、寛文年間（1661年-1673年）に遡ります。名東郡矢三村の古八幡宮（現在の徳島市南矢三町１丁目10-26）から当地へ遷座したと伝えられています。古八幡宮には、樹齢千年を超える楠木が今もなお存在し、その歴史の深さを物語っています。

特に、当神社はツツジの名所として名高く、約3,000本ものツツジが植えられています。神社の東側斜面は、ツツジで覆い尽くされ、毎年5月には見頃を迎え、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。

境内には、阿波の民話「阿波狸合戦」に登場する狸を祀った祠があります。また、正面石段の左脇には、眉山湧水群の一つである雲龍水が湧き出ており、神社の裏手には青龍水も湧き出しています。これらの湧水群は、「とくしま水紀行50選」にも選ばれており、その清らかな水は訪れる人々の心を癒します。

神社周辺には、諏訪神社や清水寺などの名所旧跡も点在しており、歴史と文化に触れることができるエリアとなっています。

祭事

10月16日 - 例大祭

交通

JR徳島駅より徳島市営バス上鮎喰線「佐古七番町」下車、徒歩約7分。

関連項目

八幡神社

外部リンク

* 椎宮神社のつつじ（阿波ナビ）

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