椎根健雄

椎根 健雄（しいね たけお）

椎根 健雄氏は、1977年1月20日に福島県郡山市日和田町に生まれた日本の政治家です。現在、同市の市長を1期務めています。その政治家としてのキャリアは、福島県議会議員として4期にわたる活動を経て、現在の郡山市長に至ります。

生い立ちと初期の経歴

地元郡山市で育ち、郡山市立大島小学校、郡山市立郡山第五中学校を卒業しました。その後、福島県立安積高等学校に進学し、学業を修めました。大学は新潟大学農学部で学び、卒業後、2007年6月からは国政に携わる増子輝彦参議院議員の秘書として政治の道を歩み始めました。

福島県議会議員としての活動

議員秘書としての経験を積んだ後、2011年11月20日に実施された福島県議会議員選挙に、郡山市選挙区から民主党の公認を得て立候補し、初当選を果たしました。以来、4期連続で県議会議員を務め、地域の発展や県政の課題解決に取り組んできました。

県議在任中、所属政党は民主党から民進党へと変化しました。さらに民進党の分裂に伴い、（旧）国民民主党に参加しましたが、2020年に結成された（新）立憲民主党には合流しませんでした。この間、様々な政治的状況の中で、自身の政治信条に基づき活動を続けました。

郡山市長選挙への挑戦と当選

長年の県議としての経験を経て、2025年1月31日、同年4月に予定されていた郡山市長選挙への立候補を正式に表明しました。この決意に伴い、同年2月25日には県議会議員を辞職し、市長選挙に向けた準備を進めました。

2025年4月13日に告示された郡山市長選挙には、3期をもって引退を表明していた品川萬里市長から実質的な後継指名を得て出馬しました。この選挙には、自由民主党郡山総支部が推薦する元県議の勅使河原正之氏を含む、椎根氏以外に3名の候補者が立候補し、計4名での争いとなりました。

選挙戦において、椎根氏は立憲民主党、国民民主党、社会民主党の各県連や、連合福島などの幅広い層からの支援を受けました。選挙期間中の4月13日と14日には、福島民報社とJX通信社の合同による世論調査が実施され、4月16日に発表された序盤情勢では、「勅使河原と椎根が横一線で激しく競う」と報じられるなど、激戦が予想されました。

しかし、4月20日の投開票の結果、椎根健雄氏が見事、郡山市長選挙での初当選を果たしました。この選挙における最終投票率は40.28%で、前回の市長選挙と比較して0.38ポイントの上昇が見られました。当日有権者数は259,605人でした。

県議として培った経験と、幅広い支持層に支えられ、郷土の舵取りを担う立場となりました。

もう一度検索