楠丘町

楠丘町の概要

神戸市灘区に位置する楠丘町は、高羽地区の高羽字楠丘、老松、竹丸、寿の区域を統合して成立した町です。2020年（令和2年）の国勢調査によると、世帯数は1727世帯、人口は3540人で、男性1637人、女性1903人と、女性人口が男性人口を上回っています。郵便番号は657-0024です。

地理的な位置

楠丘町は、東を石屋川を挟んで御影と、南を高徳町と、西を八幡町と、北を阪急神戸線を挟んで高羽町と隣接しています。この地にはかつて、地域住民に親しまれてきた「高羽の樟」と呼ばれるクスノキの巨木がありました。高さ20メートル、幹の周囲11.5メートルにも及ぶそのクスノキは、昭和3年（1928年）に天然記念物に指定されました。しかし、戦争による戦災で枯死し、現在は記念碑のみが残されています。

地価

楠丘町の地価は比較的高い水準にあります。2014年（平成26年）1月1日時点の公示地価によると、楠丘町2-3-8地点では、1平方メートルあたり26万8000円と評価されています。このことから、楠丘町は高級住宅街としての側面も持ち合わせていると言えるでしょう。

歴史と文化

楠丘町は、歴史ある高羽地区の一部として発展してきました。「高羽の樟」のように、かつては自然豊かな環境が広がっていたことが想像できます。現在も、その歴史と自然環境の名残を感じさせる、落ち着いた住宅街となっています。町内には、地域住民の交流を深めるための公園や施設なども整備されており、良好な住環境が保たれています。

交通アクセス

楠丘町へのアクセスは、阪急神戸線が最寄り駅となります。また、バス路線も利用可能です。周辺には、商業施設や教育施設なども充実しており、生活利便性も高い地域です。

まとめ

楠丘町は、歴史と自然、そして良好な住環境が調和した、魅力的な町です。高い地価にも表れているように、静かで落ち着いた雰囲気の中で暮らすことができる一方、生活利便性も高く、子育て世代にも人気の高いエリアとなっています。今後も、地域住民の努力によって、より住みやすい町へと発展していくことが期待されます。

参考文献

神戸史学会 編『神戸の町名 改訂版』神戸新聞総合出版センター、2007年
灘区役所広報相談課 編『灘区の町名』灘区役所広報相談課、1976年
* 神戸市灘区『灘区あんない（市街地）』 (PDF)

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