楢﨑正剛

楢崎正剛：サッカー界のレジェンド

基本情報

楢崎正剛（ならざき せいごう）は、1976年4月15日生まれの元プロサッカー選手で、主にゴールキーパーとして活躍しました。奈良県香芝市にて生まれた彼は、日本代表としても多くの試合に出場し、サッカー界に数々の記録を打ち立てました。彼はFIFAワールドカップに4大会連続で選ばれた日本のサッカー選手であり、Jリーグ公式戦において100完封を達成した初の選手としても知られています。

高校・アマチュア時代

母の実家がある徳島県で生まれた楢崎は、香芝市立香芝中学校を経て奈良育英高校に進学します。ここで彼は全国高いサッカー選手権大会でベスト4に進出する活躍を見せました。高校時代のチームメイトには、フットサル日本代表として名を馳せた藤井健太がいます。

プロキャリアのスタート

1995年、奈良育英高校を卒業した楢崎は横浜フリューゲルスに加入し、若干19歳で正GKとしてデビューしました。彼はその年に開幕6試合連続無失点を達成し、クラブの上位進出に貢献しました。特に1996年には、Jリーグベストイレブンに選出されるなど、着実にその名声を高めていきました。

名古屋グランパス時代

1999年に名古屋グランパスエイトへ移籍した楢崎は、以後2018年までクラブの中心選手として活躍しました。2009年にはJリーグ公式戦での100完封を達成し、2010年には初めてGKとしてJリーグMVPを受賞しました。また、2012年にはJ1通算500試合出場を果たし、2013年にはJ1最多出場記録を更新したことでも注目を集めました。

一方、2016年のシーズンには自ら初のJ2降格を経験し、2018年にはオーストラリア代表の選手が加入する影響で無出場に終わる難しいシーズンを迎えます。しかし、彼はその年末に引退を発表し、名古屋グランパスとの長いキャリアにピリオドを打ちました。

引退後の活動

2019年からは名古屋グランパスにおいてJクラブ初のCSF（クラブスペシャルフェロー）として、若手GKの育成や指導に注力しています。また、同年のJリーグアウォーズでは功労選手賞を受賞しました。2021年には日本サッカー協会によるトレセンコーチに就任し、引き続き若い選手たちの育成に貢献しています。

日本代表でのキャリア

楢崎は1996年に日本代表に初選出され、1998年のFIFAワールドカップ・フランス大会にメンバー入りしましたが、出場機会は得られませんでした。しかし、2002年の日韓ワールドカップでは正GKとして4試合全てに出場し、日本の初勝ち点、初勝利、初の決勝トーナメント進出に貢献しました。さらに、彼は10年以上もの間、日本代表の正GKとして活躍し、引退後は川口能活選手との二頭体制で日本サッカー界をリードしてきました。

人物・エピソード

楢崎は、かつて海外でのプレーを望んでいたことがあり、その中でアトレティコ・マドリードの話が持ち上がった時期もありました。また、シドニーオリンピックでは流血しながらも最後までプレーを続ける意志の強さを見せました。

彼のプロキャリアは横浜フリューゲルスから始まり、その愛着は強く、名古屋グランパスでの長い年月を経ても、フリューゲルス時代の思い出を大切にしていました。引退後もサッカー界への貢献を続ける彼は、多くのファンに愛され続ける存在です。

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