極楽寺 (奈良県安堵町)

極楽寺（ごくらくじ）

極楽寺は、奈良県生駒郡安堵町東安堵に位置する真言宗国分寺派の寺院です。紫雲山という山号を持ち、本尊として阿弥陀如来を祀っています。この寺は、聖徳太子によって建立されたと伝えられる由緒ある寺院です。

歴史

極楽寺は、用明天皇2年（587年）に聖徳太子によって建立されたと伝えられています。創建以来、長い歴史の中で地域の信仰の中心として、また文化の拠点として重要な役割を果たしてきました。

文化財・仏像

極楽寺は、数多くの貴重な文化財や仏像を所蔵しています。以下にその代表的なものを紹介します。

木造阿弥陀如来坐像

本尊である木造阿弥陀如来坐像は、平安時代の作とされ、像高は139センチメートルです。この像は、1922年（大正11年）4月13日に重要文化財（旧国宝）に指定されました。その優美な姿は、訪れる人々に深い感銘を与えます。

大般若経600巻

大般若経600巻は、元々牛頭天王社（現在の飽波神社）に奉納されたものです。968年（安和元年）に書写され、応永年間（1394年 – 1428年）に修復されました。その後、1678年（延宝6年）から1680年（延宝8年）にかけて修復整理が行われ、巻紙を折本に改められました。これらの経典は、毎年5月第2日曜日に開催される「大般若転読法要」で拝観することができます。

広島大仏

終戦直後、広島市で原爆犠牲者を弔うために原爆ドーム近くに祀られていた「広島大仏」が、約50年間の行方不明期間を経て極楽寺に安置されました。この大仏は、定印を結ぶ阿弥陀如来座像で、高さは約4メートル、全身に金箔が施されています。広島の復興と平和への祈りを象徴する存在として、多くの人々に大切にされています。

極楽寺は、歴史と文化が息づく静かな場所です。訪れる人々は、美しい仏像や貴重な文化財に触れ、穏やかな時間を過ごすことができます。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が境内を彩るなど、四季折々の自然も楽しめます。ぜひ一度、足を運んでみてください。

外部リンク

極楽寺
極楽寺（大和路アーカイブ 奈良県観光情報）

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