楽しい夕に

アルバム『楽しい夕に』とは

『楽しい夕に』（たのしいゆうべに）は、日本のロックバンドRCサクセションの2枚目のアルバムで、1972年12月20日に発売されました。リリース日については、一部の資料に12月5日と記載されていますが、実際には公式レコード会社である東芝音工の目録やライブでのMCを通じて、正しい発売日が12月20日であることが明らかになっています。

アルバムの背景と概要

RCサクセションは、忌野清志郎を中心に結成されたバンドで、独特の音楽スタイルと歌詞で多くのファンに支持されました。『楽しい夕に』は、その名の通り、聴く人に楽しさをもたらすような楽曲が収められています。アルバムの全楽曲は、作詞を忌野清志郎が手掛け、作曲には肝沢幅一が多く参加しています。彼らの楽曲は、当時の若者文化や社会問題を反映し、聞く者に強いメッセージを届けるものが多いです。

収録曲リスト

アルバムには以下の楽曲が収められています。

1. ラー・ラー・ラ・ラ・ラ (4:15)
- 作曲: 破廉ケンチ、肝沢幅一

2. エミちゃんおめでとう (2:09)
- 作詞・作曲: 林小和生

3. 忙しすぎたから (2:56)
- 作詞: 林小和生

4. あの娘の悪い噂 (3:10)

5. 九月になったのに (3:59)

6. ねむい (2:52)

7. もっとおちついて (7:01)
- 作曲: 林小和生、肝沢幅一

8. 君もおいで (1:14)

9. 去年の今頃 (2:23)

10. 日隅くんの自転車のうしろに乗りなよ (2:00)
- 作曲: 林小和生、破廉ケンチ

11. ぼくの自転車のうしろに乗りなよ (6:15)
- 作曲: 忌野清志郎

音楽的特徴

アルバムの特徴的な点は、楽曲ごとに異なるアプローチが見られることです。楽しいリズムに乗せて歌われる歌詞や、さまざまなメロディラインが織り交ぜられており、飽きることなく聴き続けられる作品に仕上がっています。また、清志郎の個性的なボーカルが楽曲に深みを与えており、聴衆を引き込む力を持っています。

影響と受容

『楽しい夕に』は、RCサクセションの代表的な作品としてだけでなく、日本のロックシーン全体に大きな影響を与えました。1992年にはイベント『RCサクセションの子供たち〜夜の散歩をしないかね〜』にて柳原陽一郎によってカバーされるなど、その存在感は今なお色あせていません。曲に込められたメッセージは、時代を超えて愛され続け、多くの人々の心に響くものであり続けています。

最後に

『楽しい夕に』は、そのユニークな音楽性と深い歌詞によって、RCサクセションのファンだけでなく、多くの音楽ファンに愛されるアルバムとなっています。リリースから半世紀以上が経過した今でも、聴く者に新しい発見や感動を与え続けているこのアルバムは、日本の音楽史において特別な地位を占めています。

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