榎津

榎津（よのきづ）

榎津は愛知県名古屋市中川区に位置する大字で、現行の行政地名は富田町大字榎津です。地域には25の小字が設置されており、歴史的背景や地理的特徴も豊かです。

地理

榎津は新川の右岸に広がり、周辺には助光や榎松町、供米田、江松、そして西伏屋などが接しています。この位置関係により、地域の発展に寄与する様々な交通や経済の結びつきが形成されています。

河川

榎津の西側には新川が流れ、この河川は地域の自然環境や生活に密接に関与しています。

歴史

町名の由来

榎津という町名は、江戸時代の海東郡榎津村に由来します。地名は「江奈津」と称されていた港に起源があるとも言われています。また、方言により「えのきつ」という名が「よのきつ」と読まれることも特徴的です。鎌倉時代には既にこの地名が確認されており、14世紀前半には「前嶋榎津」として地図に記載されています。この絵図には「苔江」という地名も見受けられ、地域内の小字名とも関連していると考えられます。

行政区画の変遷

榎津の認知は長い歴史を持ち、1889年には海東郡榎津村が合併して豊治村の大字となりました。その後も合併等を経て、1944年には町制が施行され、最終的に1955年には名古屋市中川区富田町大字榎津に組み込まれました。さらに1981年には一部が中川区内の他の町名に編入されるなど、行政区画の変遷もありました。

施設

榎津地域には様々な施設があります。名古屋市立富田高等学校やケーズデンキ中川富田店、DCM中川富田店、フィール富田店、また多くの公園や幼児施設が点在しています。特に榎津公園は2020年に供用開始された新しい公園で地域の憩いの場として機能しています。

かつては榎津処分場として使用されていた場所もあり、1965年まで処分場として利用されていましたが、現在は富田高校などに利用されています。

交通

交通面では愛知県道29号弥富名古屋線や愛知県道59号名古屋中環状線が通っており、地域内外を結ぶ重要な路線となっています。

その他

地域の郵便番号は454-0953で、中川郵便局が集配を担当しています。榎津は、名古屋市内でも歴史が深く、自然や交通の便も充実したエリアです。今後の発展が期待される地区でもあります。

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