樋口修資

樋口修資氏：教育行政と学校経営の第一人者

樋口修資氏は、1953年愛知県生まれの教育学者、官僚です。東京大学教育学部卒業後、文部省（現・文部科学省）に入省し、初等中等教育局担当審議官、政策評価審議官、スポーツ・青少年局長など要職を歴任しました。そのキャリアは、日本の教育行政の中枢を担ってきたと言えるでしょう。

文部科学省でのキャリア

文部科学省では、政策立案から実行、評価まで幅広く貢献しました。特に、初等中等教育局担当審議官や政策評価審議官として、教育政策の企画・立案、予算配分、政策効果の検証など、教育行政の重要な役割を担いました。スポーツ・青少年局長としては、スポーツ振興や青少年育成にも力を注ぎました。

大学教授としての活動

2010年から2023年3月までは明星大学教育学部教授として、後進の育成にも尽力しました。2018年から2020年3月までは学部長を務め、教育学部全体の運営にも責任ある立場として携わっていました。専門である教育行政学、教育政策、学校経営論、比較教育学の知見を活かし、多くの学生を指導しました。現在、明星大学名誉教授として、大学の活動を支援しています。

多様な社会貢献活動

官僚としての経験と大学教授としての研究成果を活かし、公益財団法人日本レクリエーション協会の代表理事理事長として、レクリエーションを通じた社会貢献にも積極的に取り組んでいます。また、2023年5月からは学校法人藤村学園の理事長に就任し、東京女子体育大学などの運営にも関与しています。

研究活動

樋口氏は、教育行政学、教育政策、学校経営論、比較教育学を専門とし、多くの著書、論文を発表しています。特に、学校経営や教員の働き方改革に関する研究は高く評価されています。その著作には、『教育の制度と経営　15講』、『教職志望者のための教育法の基礎』、『学校をブラックから解放する～教員の長時間労働の解消とワーク・ライフ・バランスの実現～』などがあります。これらの著作は、教育現場で働く人々にとって貴重な指針となっているでしょう。

豊富な研究実績

科学研究費補助金による研究にも多数参加しており、研究代表者として『多忙化縮減をめざす学校と支援スタッフの連携協力の在り方に関する調査研究』を推進するなど、教育現場の課題解決に積極的に取り組んできました。また、『働き方改革』と学校事務職員の機能と役割、『教育の規制緩和論の射程とその限界』など、多くの論文を発表し、教育界に大きな影響を与えています。

教育界への貢献

樋口修資氏の教育界への貢献は計り知れません。文部科学省での政策立案、大学での教育、そして公益財団法人や学校法人での活動を通して、日本の教育の発展に大きく貢献しています。その豊富な経験と専門知識は、これからも教育界をリードしていくでしょう。数多くの著書や論文を通じて、教育現場に貢献し続けています。彼の今後の活動にも期待が集まります。

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